博士(学術) 永吉 実武 Sanetake NAGAYOSHI,Ph.D
静岡大学 大学院・総合科学技術研究科情報学専攻/情報学部行動情報学科 永吉実武 教員紹介(日本語)
Sanetake, NAGAYOSHI,Ph.D, Department of Informatics,Graduate School of Integrated Science and Technology/ Department of Behavior Informatics, Faculty of Informatics (English)
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研究概要
企業経営における経営戦略・経営管理の実現のために、情報、情報システム、情報技術の活用は必要不可欠となっています。その活用の巧拙が企業の経営パフォーマンスに影響を与えると言っても過言ではないでしょう。情報システムの活用による企業経営のパフォーマンス向上に関する研究を幅広く行っています。
また、戦略経営、マーケティング、ビジネスプロセスマネジメント、プログラム・プロジェクトマネジメントといった関連分野にも、その研究が波及することもあります。
企業と密接な関係を構築し、当該企業における実例を深く掘り下げながら事例分析を中心に行いながら、新たな法則を見出します。また、時には定量分析も取り入れることもあります。そして、この新たな発見を企業や産業にフィードバックする中で、さらに新たな発見を行うサイクルを繰り返す研究スタイルをとっています。
また、企業研修や社会人向けの教育活動を通じて、新たな研究テーマを見出すこともあります。
イノベーション・企業変革と経営管理
企業におけるイノベーション(企業変革)や経営管理について、幅広いテーマを取り扱っています。情報・情報システム・情報技術を梃子にした変革を取り扱うこともあれば、それらが中核とならないようなテーマを取り扱うこともあります。例えば、以下のようなテーマに取り組んでいます。

「失敗からの学び」による経営パフォーマンス向上
・失敗からの学びによる戦略経営の実現
・情報システム構築プロジェクトを通じた企業変革の実現
・業界のビジネスシフトに関する研究
・人材のプロジェクトアロケーションマネジメント
・エジプト企業におけるカイゼン活動の成功要因に関する研究
経営情報システム
情報、情報システム、情報技術の戦略的活用による企業経営パフォーマンスの向上に関する研究を行います。例えば、以下のようなテーマに取り組んでいます。
・ナレッジ・データ・ベースの活用による経営改革
・IT経営の成熟度に関する評価指標
・ERPの活用によるスピード経営の実現
・グループITマネジメント、グローバルITマネジメント
・IT投資の優先順位づけ手法に関する研究
ビジネス・プロセス・マネジメント
主に、DEMO(Design and Engineering Methodology for Organization)とよばれる企業工学(Enterprise Engineering)の手法を用いて、ビジネスプロセスを分析し、効果的・効率的な経営管理の方向性について見出す研究を行います。例えば、以下のようなテーマに取り組んでいます。

DEMOのATD(Actor Transaction Diagram)を用いたA社のビジネスプロセス全体像
・ビジネスプロセス志向に基づいた業務改善
・中堅IT企業の企業変革時におけるビジネスプロセスの変容
・例外取引対応のパタン化
・インターネットビジネスモデルの類型化