はじめまして。修士1年の平田です。50kg級テザー衛星STARS-Eのリール機構に関する研究を行っています。
まず、能見研究室で開発しているSTARS-Eについて説明します。STARS-Eは親機と子機 2つの機体で構成されています。バネを用いて親機と子機を分離させます。そして、テザーと呼ばれる紐を伸展させ、親機と子機を 1200m 分離させます。その後、クライマーと呼ばれるエレベータの昇降機をテザー上を行き来させます。
そして、私はテザー伸展に大きく関わるリール機構の研究を行っています。親機と子機の分離を感知しリールを回転開始させます。しかし、分離速度が 2m/s でリールの回転が間に合わず、スムーズな伸展ができない可能性があります。そこで、スムーズな伸展ができるようなリール機構の研究を行っています。
現在、STARS-Eの地上における分離速度を計測するためにカメラを用いた画像解析を行っています。以下に、STARS-Eの試作機を地上で分離させたときの動画を載せます。上にあるのが子機で下が親機です。親機と子機は紐で固定されており、その紐を切断することで分離させます。紐を切断させてから子機が分離する距離と時間を計測し、分離速度を求めます。
2020/12/16撮影、撮影者:平田