特別講演②:相本三郎先生

今日も暑い日続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
世話人②(シンガポール産)は、有機化学の講義中に軽く熱中症(のような症状)になりました。塩分ならびに水分補給はこまめにとりましょう。

さて、今回は第50回若ぺの特別講演②でご講演いただく相本三郎先生のインタビューをご紹介させていただきます。


相本三郎 先生

相本三郎先生は、大阪大学蛋白質研究所所長、日本ペプチド学会会長、蛋白質奨励会理事長を歴任し、ペプチド・蛋白質の化学合成を中心にしたペプチド化学に40年以上携わってきた日本ペプチド学会のレジェンドの一人です。今回の勉強会の準備にあたり、蛋白質化学合成を専門とする世話人①(青森産)が一番最初にご講演をお願いしたのが相本先生で、世話人一同ご講演を大変楽しみにしております。それではレジェンド・相本先生の味のあるインタビューをどうぞ。

1)現在、どんな研究をされていますか?その研究との出会いについても教えてください。
現役時代には蛋白質の化学合成法の開発について研究していた。
1960年代、生命を理解するためには蛋白質の理解が必須であると考えられていた。そこで、蛋白質研究所への配属を希望し、附属ペプチドセンターに所属した。蛋白質の有機科学的研究をするなかで本テーマは生まれた。
退職後、自ら手を動かす研究からは完全に離れている。

2)今後どのように展開していきたいですか?
財団活動を通して、側面からペプチド科学・蛋白質科学の研究を支援していきたい。

3)あなたが尊敬している科学者を教えてください。またその理由は?
赤堀四郎先生、A.I.オパーリン先生
ご両人とも人間性が豊で、独自性の高いスケールの大きい発想をされ、ユニークな業績を残された。

4)研究能力の中であなたが最も大切だと思う能力を1つ教えてください。またその理由は?
イマジネーション力
研究において一番重要で且つ楽しいことは、新しい切り口で自分の研究を展開していくことだと思う。イマジネーション力こそがその力の源泉だと思うから。

5)若手研究者に特に伝えたいことを教えてください。
「科学は詩に始まり、詩に終わる」という言葉が好きです。大きな浪漫をもって研究に取り組まれることを期待しております。

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