自動車関連会社と共同で,アキシャルギャップ形永久磁石モータの研究開発を行っています.アキシャルギャップモータは,回転軸方向に磁気的なギャップを有し,磁束が軸方向に通るモータです.円板形状になるほど,一般的なラジアルギャップ形と比較して,出力が向上するメリットがあります.参考文献はこちら.アキシャルギャップモータは,その構造上,
- シングルロータ,シングルステータ
- シングルロータ,ダブルステータ
- シングルステータ,ダブルロータ
に大別されます.また,固定子コアは,作りの観点から,圧粉磁心,巻鉄心,積層分割鉄心などが利用され,形状もさまざまであり,巻線方式も集中巻,分布巻があります.本研究室では,上記1,2の構造で,製作性を考慮した種々のアキシャルギャップ形永久磁石モータの研究開発を行っています.
下の写真は,1のシングルロータ・シングルステータ型のステータです.コアには圧粉磁心,回転子の磁石はネオジムボンド磁石を使用しました.最高回転数は15000rpmです.プロジェクトのダイジェストはこちらから,また回転子の詳細についてはこちらをご覧ください.
下の写真・動画:小型モビリティに,2のシングルロータ・ダブルステータ型を搭載し,自動運転実験の様子です. このアキシャルギャップモータの固定子コアには電磁鋼板の巻鉄心,磁石にはサマリウムコバルト磁石を使用しています.