ブログリレー(藤原健智)

ブログリレー

生物科学科 藤原健智

コロナ禍の先行きにようやく光が見えてきた(ような気のする)昨今ですが、これまで経験したことのない事態に、在校生や新入生の皆さんはさぞ不安な日々を送っていることと思います。そして、皆さんを教え導き鼓舞すべき教育者たる私はといえば、慣れない在宅講義用の資料作りに四苦八苦しつつ、十万円辞退しないとダメなの?とか、九月入学って事務の人たち大変とか、私なりの悩みもまた尽きません。このような非日常的日常を乗り切っていくには、やはり精神を平安ならしめる何かが必要となってくるわけで、私の場合、それは「虫」です。三密を避け、出会う人もない大学の裏山で散歩がてら蝶々を愛でます。去年と同じ虫たちに今年も会えて、こいつらにはコロナ関係ないなぁ、とか思索を巡らせます。部屋に戻れば、若かりし頃の戦果を引っぱり出し、また絶対行くからなお前ら覚悟しとけよ、と標本箱相手に独り言ち。

こんな状態は長くは続かない、普通の生活が戻ってくるまでもうちょっとの辛抱、そう思って楽観的に頑張りましょう。空元気でも出したほうがまし。巷ではパン作りとか流行ってるそうですね。実は私もトライしました。が、見事に失敗(カチカチ、ところによりベトベト。なんでだ?)。私にはパン作りは合ってないようです。


フジワラ秘蔵標本-与那国編-
(左)ヤエヤマカラスアゲハ 矮小個体。ちっちゃい尾状突起がキュート。
(中)ノブオオオアオコメツキ 与那国特産。テッカテカの深い藍色がトレビアン。ノーヘル走行中におでこでキャッチ。
(右)コモンタイマイ 与那国ホンダの西城さんにもらった。