ブログリレー(大矢恭久)

ブログリレー

附属放射科学教育研究推進センター 大矢恭久

理学部のみなさん、元気にしていますか?そして、新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。県外から来られた方も多いのではないでしょうか?

静岡は徳川家康(竹千代)が「終のすみか」として選んだとても温暖で恵まれた町です。先日、静岡駅の竹千代像の横に今川義元公像が設置されましたが、もうご覧になられましたか?甲冑姿でとても勇ましく、竹千代の成長を支えているようにも見えてきます。幼少期に今川家に人質となり静岡(駿河)で過ごすことになった竹千代ですが、静岡浅間神社北にある臨済寺での太原雪斎による教育が徳川家康(竹千代)の礎となっていると言われています。今でも貴重な宝物類を見ることができます。そんな宝物類の分析にも放射線が使われています。大学2、3年生のみなさんはご存知だと思いますが炭素14を用いた年代測定ですね。科学技術が歴史を紐解いて、過去を学ぶと考えるととても面白いですね。幸いなことに静岡は平地が多く、徒歩で簡単に散策できます。3密を防ぎつつ、少し気分転換に町を見てみませんか?駅のすぐ北側には最後の将軍徳川慶喜公が大政奉還の後、過ごした屋敷跡である浮月楼(今はレストランですが)があります。とても綺麗な庭が印象的です。静岡大学名誉教授である本多隆成先生が書かれた「定本 徳川家康」には史実に基づいた新しい家康論が展開されています。一読していただき、静岡市内を散策すると新しい駿府が見えてくるかもしれません。