ブログリレー
生物科学科 道羅英夫
6月8日(月)から静岡大学の「大学活動指針レベル」がレベル4からレベル3に引き下げられ、一部の科目では対面式授業も開始されました。ただ、まだまだほとんどの科目でオンライン講義が継続され、皆さんは慣れないことが続いて大きな不安やストレスを感じていることと思います。そんな皆さんの不安やストレスを軽減できるような文章が書けると良いのですが、僕にはそんな文才も無く、皆さんもオンライン講義でたくさんの資料を読まなければならなかったりして、うんざりしているかもしれません。そこで、僕が趣味の素潜りで撮影している魚の写真を気軽に見てもらえたらと思います。
魚には、幼魚の模様が成魚と異なるものがたくさんいます。今回紹介する魚では、特にスズメダイモドキ(写真1)などは成魚になると似ても似つかない、地味な姿になってしまいますので、インターネットで調べてみてください。幼魚が成魚と異なる模様になることで、同種であると認識されずになわばり内で攻撃を避けることができると考えられています。また、幼魚は頭や目が大きく、かわいい姿をしていて、捕食者も食欲がそがれてしまう効果があるかもしれません。少なくとも、この子たちを見て食べたいと思う人は少ないのではないでしょうか。
このような、競争相手や捕食者の攻撃性すら解消してしまう幼魚の姿を見て、皆さんの気持ちが少しでも癒されればうれしく思います。
1. スズメダイモドキ (2cm) |
2. ネズスズメダイ (2.5cm) |
3. イチモンスズメダイ (2.5cm) |
4. キタマクラ (3cm) |