ブログリレー
物理学科 三重野哲
町ゴミと海洋プラスチック汚染
10数年前の晴れた日曜日。今日は、絶好のサイクリング日和だと思い、大谷海岸から三保半島までサイクリングした。三保の松原に到着し、綺麗な景色や海岸を楽しむまでは良かった。さらに先端へと進み、三保灯台から真崎海岸に来ると様子は一変した。プラスチックゴミが無数、砂浜を覆っていた。「天下の景観がなんていう事だ!」と衝撃を受けた。三保へのサイクリング毎にその気持ちは続いた。大雨後の真崎海岸の様子が下の写真にある。大量の家庭ごみや枯れ枝が海岸を覆い尽くしていた。
という訳で、三保海岸の清掃活動を細々と続けることになった。現在、多くの清掃ボランティアが活動をしている事を知り、励みになっている。
海岸の家庭ゴミの中身を自分なりに分析して見た。およそ60%は、海から漂着する。
残り20%くらいが釣り客の残したプラゴミ、あと20%くらいが観光客の残した包装材やペットボトルであった。海から来るゴミを調べると、地名が残っている事があり、富士市や沼津市あたりから来ていることが分かった。
察するに、大雨で富士や沼津の街中のゴミが川に流され、海にきて、駿河湾内を漂っているのではないか?三保海岸のプラゴミを減らすには、町中のゴミを減らす事が第一ではないかと思った。
九州の島々では、大量のプラごみが打ち寄せて来ている。南アジアの漁村では、漁村がプラスチックのゴミで 覆い尽くされている。魚介類の料理の大好きな日本人には喜べない現状ではないか!
皆さま、町中でのゴミのポイ捨てはやめましよう。地域の清掃活動に参加しましょう!