ブログリレー
地球科学科 三井雄太
私の主な研究対象は、身の周りの感覚で理解するには難しく、室内実験等での再現も不可能な、km以上の空間スケールの不均質な物体変形です。そこで、統計的解析に依る部分が多々出てくるのですが、この統計に基づく数字というのもしばしば感覚的でないことがあります。たまに、授業で以下のような話をします。
ある工場で、10000個の製造物の不良品検査を行ったとします。検査が正しい確率は99%で、真の不良品率は1%とします。このとき、検査で不良と判定された製造物が、本当に不良品である確率は何%でしょうか?