ブログリレー
創造理学コース 日下部誠
新型コロナウイルス感染症のニュースを毎日見ています。少しずつではありますが、落ち着いてきているように感じます。大学にも学生さんたちの笑い声が聞こえるようになってきました。ゆっくりでもいいので、日常が戻ってきたらいいなと思う毎日です。そうはいっても、まだまだ移動には十分な注意が必要です。大学では、「外国出張については、当面の間、これを認めない。(2020年6月23日)」とのアナウンスがありました。
私が所属する創造理学コースは短期グローバル研修という短期留学の授業があります。静岡大学が協定を結んでいる香港科学技術大学で10日間ほど語学研修、大学見学、香港の学生さんとの交流などを行います。今年度は、新型コロナウイルス感染症のことを考慮して、香港行きを取りやめることにしました。過去の短期グローバル研修の写真を眺めながら、早く再開できるといいなぁと思っているところです。
短期グローバル研修では、慣れない海外の生活とタイトな語学研修のプログラムをこなすのが大変です。でも、10日間の香港生活はとても魅力的です。海外に行くといつも思うこと。日本に長いこと住んでいると見たことがないモノというのは、ほとんどなくなります。ところが、海外では、近所のスーパーマーケット、隣のレストランなどなど、どこへ行っても見たこともないものに出会うことが出来ます。初めて見るものを手に取って「なんだろう?」と思う気持ち、見たことがない食事を食べた時に「なんだこれ?」と思う瞬間が次々と出てきます。このような感覚は、子供の時にいろいろな所でいろいろなモノを初めて見る感覚、食べたことないお菓子を初めて食べて「?!」と思う感覚に似ているような気がします。大人になると、新しい物に対する驚きというのは、年々減っていきます。それが、海外に行くと、子供の頃に使っていた新しいものを認識する神経が刺激されて脳が活性化されるように感じます。
香港にもマクドナルドがあるので入ってみました。朝マックに「マカロニスープ」というメニューがありました。「?!」と思ったので注文してみると、味はうすーいスープで、あまり食感のないマカロニが入っていました。これは予想外。イマイチ。でも、楽しい! 夕食に海産物を食べることが出来るところに連れて行ってもらいました。店の前に水槽が並んでいて、食べたい食材を選んで、レストランがその場で調理してくれる料理を食べるというスタイル。みなさん、エビにしようか、カニにしようか、魚にしようかと迷っている様子。自分でもどんな魚介類がいるのかと水槽を眺めていると、カブトガニ(!)がいるのです。自分の中にカブトガニは食べるモノという認識が全くなかったので驚きました。楽しい! 海外はいろいろ刺激的です。
グローバル化という言葉をよく聞くようになりました。グローバルに生きるためには、語学はもちろん大切なのですが、最も重要なことは、これまで経験したことのないことをたくさん経験することなのではないかと思っています。それは、カブトガニを見て「?!」と思うことからスタートしてもいいのではないかと思うのです。みなさんも、大学生活では積極的に新しいことに挑戦して、たくさんの「?!」という感覚を積み重ねていってください。