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生物科学科 道羅英夫
新型コロナウイルス感染症の拡大は一時的に落ち着きを見せていましたが、東京では4日連続で200名を超えてしまったようです。最近は20~30代の若い方の感染が増えているようですので、皆さんも十分に気を付けてくださいね。
新型コロナウイルスのために、皆さんも私たちも、これまでとは全く違った生活を余儀なくされています。そんな中でも、平年と変わりなく季節は移り替わり、桜は咲き、梅雨が来て、最近ではセミの鳴き声も聞かれるようになりました。自然の中で生きる生物たちにとっては、新型コロナウイルスの影響はほとんど無く、むしろ人間の活動自粛によって、より活発になっているかもしれません。新型コロナウイルスから話は逸れますが、2000年に三宅島が噴火した後、2年以上島民が島外へ避難している間に、サンゴの海が復活し、魚もそれまでよりも増えていたそうです。人間の活動は、それだけ環境やそこに暮らす生き物に影響を及ぼしているということなのでしょうね。自然の中で生きる生物たちにとって、人間が新型コロナウイルスのような存在にならないように、できるだけ悪影響を及ぼさないように心掛けたいものです。
そんなことを思いながら、今回は僕が素潜りで撮影した魚の生態行動の写真を紹介したいと思います。生態行動を観察するには、まずその生物を知ること、そして謙虚な気持ち、言い換えると客観的な視線で観察することが必要だと思っています。これは研究全般にも言えることだと感じています。そんな気持ちで観察していると、生物のこのようなありのままの姿を見せてくれます。
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