ブログリレー
地球科学科 佐藤慎一
もうすぐ前学期の授業日程が終わろうとしています。教員の皆さんも学生の皆さんも、この4ヶ月間は本当にどうもお疲れ様でした! 私も、授業動画の作成がどうにか終了しました。これが後学期も同じ形態で続くかもと思うと複雑な気持ちですが、まずは夏休みに向けて解放感に浸っています。
在宅授業で最も困難なのは、実験や実習などの体を動かして行う作業だと思います。特に、地球科学科では野外での調査実習が大切ですので、この部分をバーチャルで行うのは、かなりの難行を強いられることになります。
野外の調査実習では、自分の手で掘り出して見つけた!という実感が大切です。それが研究の最初のきっかけとなることが多く、そのような体験がないと何も身につきません。後学期では、野外実習や現地調査などを安全に実施できるように、今から対策を練って十分に準備をしておく必要があると思います。
私自身は、6月には有明海で漁船に乗り込んで採泥器を用いた調査を5日間かけて行うことができましたし、7月には宮城県松島湾の干潟で東日本大震災後10年目の追跡調査を実施することもできました。これらは毎年欠かさず20年以上も継続して実施してきた調査ですので、今年も現地に行けてホッとしています。
大学の研究や教育は、安全第一に行われるべきであることは言うまでもありませんが、野外調査のように今この時にしかできない内容については、これからも支障なく続けられるように最大限の努力と工夫が必要だと考えます。