【第159回】同窓会活動の新たな形について

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投稿者: 佐藤 徹也(昭和61年 工学部機械工学科卒)


卒業後、長らく浜松工業会とは縁遠かったが、‘14・15年度に浜松支部・副支部長兼総務委員長を務める機会に恵まれた。当時、「同窓生の絆を深める」とのスローガンを掲げており、活動に現役学生を巻き込めないかと思案していた。副支部長への就任から日も浅い‘14年7月中旬、そのチャンスは巡ってきた。浜松工業会の活動のひとつであった結婚相談室に情報学部3年女子達が訪ねて来るというのである。

彼女らはゼミの課題で「若者の晩婚」に取り組み、先生の紹介から結婚相談室の存在を知って、取材に現れたのだ。因みに結婚相談室は、OBの奥方中心に活動を進めてきたもので、その歴史も古く40年を越える。家庭的な雰囲気と、両家の絶妙な釣り合い調整による昔ながらのお見合いの良さから、たくさんのカップルを誕生させてきた。

彼女らは「結婚」の良さに改めて気づかされた様子で、多くの方がこのシステムを活用できるよう、若者が親しみ易いホームページ制作を提案。何回かの会合を経てページ構成の原案を作ってくれた。その後、後継者として同学部1年の女子学生が加わり、更に会合を重ねて、現在運営中のシステムの大半を‘14年度の末までに完成、’15年度から一般公開した。

その後、ホームページ委員会を立ち上げ、会員企業の方々や現役学生たちと、毎月1回のペースで会合を開き、システムの改定や運営を行っている。時々は親睦会などで歓談する場もあり、楽しく続けられている。

社会人と学生間で互いに新鮮な感覚の中で学べることは多く、まさしくWin-Winの関係。学生時代から、同窓会組織に関わる意識が芽生え、絆が生まれるのではと期待しており、新たな活動スタイルとして参考になれば幸いである。昨春からはコロナ禍による環境の変化から結婚相談室本体の活動もバトンを渡され、今も仲間たちと奮闘中。定年まで1年余りとなったが、生業とは別の活動として末永くと願っている。