【第173回】雑感

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投稿者: 青島 修(昭和52年 理学部数学科卒)


私は理学部数学科を卒業して45年以上になる。高等学校の教員になり、わかりやすい数学を教えようと努力し、途中でやめてしまう生徒がなるべく出ないようにと考えて、いまだに非常勤講師として教壇に立っているだけで、何の変哲もない人生を送ってきた。
辛かったり苦しかったことはたくさんあるが、楽しかったことはあまりなかったような気がする。強いて楽しかったことといえば、部活動の指導で学生時代からやっていたサッカー部の指導で静岡学園高校や藤枝東高校に勝利したことがあることくらいである。40年前も今も高校生はかわいいものである。
何か誇れるものがと聞かれたら、61歳になり再任用のハーフになって、電車で通勤するようになり、読書を始め、キオスクで文庫本を買うようになり、読みやすさということで、いつしか西村京太郎にはまり、それ以来彼の本ばかり500冊ほどを読んでしまった。彼の書評なら書けそうであるが、専門家ではないので辞めておこう。

あと、楽しみにしているのは、昭和47年数学科入学の同窓生との有志の同窓会である。卒業して5年後くらいから5年に一度くらいの頻度で開いている。
初めは静岡でやっていたが藤枝でやり、回るところもなくなり、卒業生の地元を回ろうということで、名古屋、和歌山と開催地を変えていった。出席する人間も最近は固定された感がある。
私と、京都生まれの井村君、最近は孫のために果物を育てるのが趣味になったらしい宇佐美君、掛川生まれで今は松本に住んでいる教育学の大家山﨑君、名古屋組の、合唱団グリークラブにいた近藤君、学生自治をやっていて今は山登りにはまっている古田君、それから渡辺君、近畿組は和歌山の玉置君、数少ない数学を大学で教えていた楳田君、麻雀が好きだった将棋の強い政家君、定年になり岡山に帰っていた市川君あたりだろう。
今年は播州赤穂で開かれる。楽しみである。