性感染症(STD)
「健全なお付き合いなら大丈夫」は誤りです
・性感染症(STI=Sexually Transmitted Infections)とは、セックスやキスなどの性的な行為によって感染する病気のことです。 |
保健センター作成 性感染症リーフレット |
コンドームは性感染症予防にこそ、効果あり
・コンドームは「避妊具」だという意識が強いですが、性感染症予防にこそ、
コンドームは大きな効果を発揮します。ピルは避妊のためのもので、飲んでも性感染症の予防はできません。
・コンドームは膣性交のときだけでなく、オーラルセックスやアナルセックスの性病の対策もできます。使用することで75%の感染率を約3%まで下げられます。
・コンドームを使用するのとしないのとでは感染リスクが大きく変わります。 自分のこともパートナーのことも守るために、コンドームを使用しましょう。
検査を受けないと、感染しているかどうかは分からない
・性感染症は自覚症状がないことが多く、検査を受けないかぎり、なかなか自分では感染の事実に気がつきません。
性感染症を予防するには、まず検査を受け、必要に応じてお互い治療を受けることが大切です。
・性感染症には、免疫ができず、何度でも感染するものもあるので、あなただけが治療をしてもパートナーが感染し治療をしていないと、再び感染することもあります。感染している人との接触後、症状がでるまでの期間は、性感染症によって異なります。症状がない時期にも感染する病気があり、潜伏期間は、数日のものから数カ月に及ぶものもあります。・「現在のセックスパートナーがお互いのみであること」 や、「STD(性病・性感染症)の検査を受けて、お互いが感染していないこと」 を、確実に確認できているカップルは少ないのではないでしょうか?・
性感染症を予防するには、まず検査を受け、必要に応じてお互い治療を受けることが大切です。
不安を感じたら、どこに相談すればいい?
・SNSなどの情報から正しい情報を選ぶことは難しいと思います。家族や友人に相談できないこともあるかと思います。
・そんな時は一人で悩まずに保健センターや保健所に相談しましょう。匿名で電話相談も受けられます。また、保健所ではHIV感染症と梅毒の検査を同時に受けられるところが増えています。あわせて、クラミジアや淋菌感染症などの検査を行っているところもあります(保健所により検査項目や費用は異なります)
・症状がなくても心配なことがあった場合には、一人で悩まずに相談するようにしてください
何か症状があったり、上記以外の性感染症が疑われる場合には、病院など医療機関を受診するようにしてください。性感染症科のほか、男性は泌尿器科、女性は産婦人科、のどに症状がある場合は耳鼻咽喉科、皮膚に症状がある場合は皮膚科などを受診することができます。
<相談窓口>
*静岡市保健所 保健予防課 *浜松市保健所 |
エイズ(AIDS)について
HIVとエイズについて
~HIVは ウイルスの名前です~ ・HIVとは、ヒト免疫不全ウイルス (Human Immunodeficiency Virus)の頭文字で、ウイルスの名前です。・一方、エイズ (AIDS) とは、後天性免疫不全症候群 (Acquired Immunodeficiency Syndrome) の略称で、HIVに感染した人が、免疫能の低下により23ある合併症のいずれかを発症した状態のことをいいます。HIVに感染していても、この23疾患のいずれかを発症しない限りは、エイズとは言いません。 |
保健センター作成 性感染症リーフレット |
性行為による感染について
・HIVの主な感染経路は性行為による感染、血液による感染、母子感染の3つで、現在8割以上の人が性行為による感染です。HIVの感染源となるものには血液、精液(先走り液も含む)、膣分泌液、母乳があります。
・感染の可能性のあるこれらのHIVを含んだ体液が健康な皮膚に触れても感染はしませんが、粘膜や傷口に直接触れると感染の可能性が出てきます。感染の可能性のある性行為の例をあげると、膣性交、肛門性交、性器や肛門をなめる行為などです。
・感染している人の唾液にもHIVは含まれていますが、あまりに微量で人に感染させる力はありません。したがって、キスだけでは感染しませんが、感染している人の歯茎や口の中が傷ついて出血しているときにディープキスをすると感染の可能性はでてきます。
・ささくれ(逆むけ)や切り傷のある指を感染している人の膣に入れた場合、小さい傷であれば皮膚にHIVの含まれた体液が付着しても感染はしませんが、ぱっくりと傷口が開いているような場合は、感染の可能性はゼロとはいえません。
エイズの予防について
・セックスするときは必ずコンドームを使いましょう。
コンドームでHIVの侵入口を遮断してしまえば、感染を防ぐことができますし、ほかの性感染症の感染予防にもなります。
・HIVに感染した男性の精液が、パートナーの膣や肛門などの性器、口の中に入ると、そこの粘膜から体の中にHIVが侵入して感染します。また、HIVに感染した女性の膣分泌液が、パートナーの性器や口の中に入っても同様にHIVが体内へと侵入して感染します(ちなみに、性感染症にかかっている場合には性器の粘膜が傷ついているのでHIV感染の可能性は高くなります)
・相手にHIV感染させないために、また、他の性感染症等から自分を守るために、コンドームを正しく使用して、精液・膣分泌液・血液などが直接触れないようにしましょう。
不安を感じたら、どこで相談できる?
・保健所や医療機関に相談しましょう。
・症状がなくても心配なことがあった場合には、一人で悩まずに、保健所に相談するようにしてください。匿名で電話相談も受けられます。また、保健所では、HIV感染症と梅毒の検査を同時に受けられるところが増えています。あわせて、クラミジアや淋菌感染症などの検査を行っているところもあります(保健所により検査項目や費用は異なります)。
・何か症状があったり、上記以外の性感染症が疑われる場合には、病院など医療機関を受診するようにしましょう。性感染症科のほか、男性は泌尿器科、女性は産婦人科、のどに症状がある場合は耳鼻咽喉科、皮膚に症状がある場合は皮膚科などを受診することができます。
検査方法は、採血による血液検査がほとんどですが、病気によっては尿検査もあれば患部を綿棒でぬぐう検査もあります。
<相談窓口>
*静岡市保健所 保健予防課 *浜松市保健所 *(財)エイズ予防財団 エイズ予防情報ネット |