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研究テーマ

研究テーマ

はじめに

当研究室では、主に無線移動体環境を前提としたネットワークシステムについて、通信プロトコル、ミドルウェア、応用アプリケーションについて研究しています。特に最近では、車車間・路車間ネットワーク、センサネットワーク、位置情報を活用した無線LANの高度化について力を入れて取り組んでいます。

科研費による研究プロジェクト(継続中)

電波妨害に強い車車間通信プロトコルの開発

車車間通信技術を用いた安全運転支援が近い将来実用化される見込みですが、これらは電波による各車両の位置情報の通知を基本としているため、本質的に妨害電波による攻撃に弱いという問題点を抱えています。本研究では、電波だけでなく、可視光通信などその他の特性の異なる無線通信を併用することによって、妨害電波による攻撃への態勢が強い車車間通信を実現するプロトコルの開発に取り組んでいます。

リアルタイム画像カーナビ

自動車を運転しているとき、自分がこれから先行く場所を見てみたい思うことはありませんか?
たとえば、「これから行く道は今どんな様子なんだろう?混雑しているのなら、ルートを代えたいなぁ。」
「新しくできたビルの駐車場にいくのだけど、どこから入っていくのだろう?」「この先の景色はどうなっているんだろう。見晴らしがいいなら走ってみようかな。今日は曇りだけど。」などと考えたことはないでしょうか?こんな望みを叶える「千里眼」の実現を目指しているのがこの研究プロジェクトです。

VICSなどを利用した渋滞情報が色や数字で表示されるカーナビシステムによって渋滞の情報は大まかには分かります。また、Google Street Viewを使えば、過去の路上の写真を見ることができます。しかし、今どうなっているのかを映像で見ることができるならば、数字や色だけではイメージしづらい渋滞の状況をありありと理解できますし、過去ではなく今の映像があるならば、新しくできたお店の存在や消えてしまったランドマークのことも知ることができます。百聞は一見にしかずです。

下水管検査のための流れるセンサネットワーク

日本じゅうの地下に埋設された下水管の大半が近い将来寿命を迎えます。老朽化した下水管が壊れると、汚水の漏れによって悪臭を放つだけでなく、道路陥没による事故を誘発します。大量の下水管の検査とメンテナンスは重要な課題であり、その検査労力、時間の短縮が求められています。本プロジェクトでは、使い捨て可能な小型の浮流型カメラ・センサノードを下水管に流し、無線アクセスポイントからセンサ・映像データを回収することで少ない労力、作業時間で簡易的な検査を実現することを目指しています。

プロジェクトページ