富田涼都「ローカルな環境問題における気候変動問題の「遠さ」―駿河湾サクラエビ漁業からの検討―」(2020年・『環境社会学研究』所収)

駿河湾サクラエビ漁業の不漁問題を事例に、気候変動問題のもつ「遠さ」について,知識の扱われ方に着目して分析を行った論文です。視認したり知覚しにくい環境問題を、「科学知」だけで扱うと、どうしても「遠い」問題になって、問題解決...

富田 涼都ほか「自然に対する多様な価値づけについての空間明示的な調査手法と成果の活用についての可能性と課題:福井県三方五湖における「昔の水辺の風景画」募集活動の検討から」(2020年・『野生生物と社会』所収)

富田が2009年より関わっている福井県三方五湖の『「昔の水辺の風景画」募集』の取り組みや内容について分析し、自然に対する多様な価値づけの調査手法の論文を、現地のNGOである「ハスプロジェクト推進協議会」と、生態学者の吉田...

生物多様性の保全をめぐる科学技術コミュニケーションのあり方(2018年・『日本生態学会誌』所収)

従来型の「脱・欠如モデル」的な科学技術コミュニケーションのあり方について、自然再生事業の事例から問題設定自体を問い直す可能性を含めた「聴く」という行為を基軸とした新しい科学技術コミュニケーションについて明らかにした論文で...

野生生物と社会の関係における多様な価値を踏まえた環境ガバナンスへの課題―霞ヶ浦の自然再生事業を事例として(2014年・『野生生物と社会』所収)

自然再生事業が、合意形成プロセスにおいて多様な価値に直面した事例を取り上げて、そこで生じる問題について考察し、野生生物と社会をめぐる環境ガバナンスのあり方や社会科学的な調査研究の有効性を明らかにした論文です。 この論文は...