今後の展望

今後の展望

話林研は、3年間の計画のもと、語りの調査・記録から教育・国際発信・社会実装へと段階的に活動を広げていきます。語りの声が環となり、地域と世界を結び続けるための知の拠点を目指します。


3年間のロードマップ

第1年次(令和7年度・2025年度) 調査基盤の構築と信頼形成

テーマ:語りの調査・資源整備と関係構築 (整備済)

  • 山口幸洋・鈴木暹音声資料の整理・保存・デジタル化・目録作成  
  • 多文化共生や静岡おでん等のイメージ測定アンケート調査 (7月〜)
  • 語りの採録(静岡おでん・外国人住民)、映像・音声・翻訳整備 (7月〜)
  • 教員・日本人学生・留学生による高齢話者・外国人住民へのフィールド調査 (9月末)
  • 多言語による語りの試作の収録とアーカイブ原型の設計
  • 教材試作(語り×方言×地域農業)と教育現場での試行
  • 「語りと方言と世界をつなぐ地域共創展」キャンパスフェスタ in 静岡 (11月)
  • 無形文化遺産と方言の国際シンポジウム・皮影戯(影絵芝居)の来日公演 (11月)

第2年次(令和8年度・2026年度) 教育・国際交流・教材開発の本格実施

テーマ:語りの教育への活用と多文化共創の実践

  • 学校・地域講座と連携した語り教材の導入
  • 語りの採録(静岡おでん・川根本町の盆踊り、依田勉三の物語など)、映像・音声・翻訳整備 (6月〜)
  • 教員・日本人学生・留学生による高齢話者・外国人住民へのフィールド調査 (6月末)
  • 日本とアジアの昔話の語りの会 キャンパスフェスタ in 静岡(10月31日)
  • 無形文化遺産中国変面の伝承人による講演と公演(11月1日)
  • 「語りと方言と世界をつなぐ地域共創展」キャンパスフェスタ in 静岡 (10/31-11/1)
  • 「語り×農業」の継承活動と地域ブランドの支援
  • デジタルアーカイブ公開版の整備
  • 探究学習モデルの構築

第3年次(令和9年度・2027年度) 研究成果の統合と社会実装

テーマ:知の循環モデル構築と地域連携の確立

  • 全国語り拠点との連携フォーラム・国際シンポジウムの開催
  • デジタルアーカイブの本公開と教材ライブラリーの整備
  • 「語り文化研究所」設立報告と拠点構想の発信
  • 語りの循環モデルの検証・論文化

波及効果と長期展望

3年間の活動を通じて、以下の社会的効果と長期的な展望を目指します。

分野 展望
アーカイブ 地域語りのデジタルアーカイブを多言語で公開。研究者・教育者・一般市民が活用できるインターフェースを設計。
教育 語り×方言×地域農業を融合した探究学習モデルを確立。小中高・大学・市民講座に展開。
地域振興 語りを活用した観光・地域ブランドづくり。北海道・川根本町・井川・島田市・伊豆等への語り拠点設置構想。
多文化共生 外国人住民が語り手、留学生・日本人学生が聞き書きを担う協働モデルを構築し、多文化共生を推進。
国際発信 「日本で学び、世界に還す」文化循環の実現。静岡のローカルな文化を多言語でアーカイブ化し、国際的な価値として発信。
福祉・まちづくり 語り×福祉×まちづくりの連携により、持続可能な地域共生社会のモデル化を推進。
研究ネットワーク 全国の語り活動団体・研究者との連携ネットワークの形成。UNESCO文化遺産保存事業・国際オーラルヒストリー学会への展開。

「知の循環モデル」

語る → 聞く → 書く → 学ぶ → また語られる
声は記録となり、教育となり、再び誰かの語りとして生まれ直す。

民俗学・福祉学・歴史学・文学・言語学・農学・教育学の7分野が連携し、「日本で学び、世界に還す」文化循環を実現します。静岡のローカルな語りを多言語でアーカイブ化し、国際的な価値として発信する。これが話林研の目指す知の循環モデルです。

デジタルアーカイブ構想

語りの声をデジタルに記録・保存し、研究者・教育者・地域住民が多言語で活用できるアーカイブの構築を目指します。原瑠璃彦准教授が推進する日本庭園の3Dデジタルアーカイブの知見を導入し、語られた空間(農地・舞台・庭園)ごと記録・可視化する高度なアーカイブを実現します。

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語りの分類体系

ジャンル(昔話・方言・農耕伝承等)・地域・話者属性による体系的な分類と検索性の確保。

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利用者インターフェース

教育者・研究者・一般市民それぞれのニーズに応えた多目的インターフェースの設計。

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多言語・3D対応

日本語・中国語・英語・ベトナム語等への多言語展開。3Dデータを活用した語り空間の可視化。

話林研の活動・連携に関心をお持ちの方は、ぜひ参加・協力の案内をご覧ください。