レポート(課題)について
レポートの目的:
レポートの主な目的は
- 授業理解度を深める。
- 計算能力を向上させる。
などが挙げられます。また,「期限内に提出する」,「読み手の存在を意識して丁寧なレポートを仕上げる」といったことを通して,人としての必要最低限の資質を養うこともその目的に含まれるでしょう。このような目的に沿わない行為は全て意味がありません。例えば,友達のレポートを丸写しすることに何の意味もありません。完答せずに中途半端な状態で投げ出してしまったレポートを提出することにも意味はありません。
作成時の注意事項:
まずはひとりで問題に取り組みましょう。わからない問題は教科書やノートの例題を参考にしながら試行錯誤してみましょう。十分な時間をかけて自分の手と頭を使ってレポートに取り組むことが重要です。もちろん見直しも大切です。途中計算が間違っていないか,何度も見直しましょう。次にどうしてもわからない問題については図書館で調べる,友達と一緒に考える,数学の広場で質問する,といった対策を取りましょう。はじめから友達を頼る,とりあえず数学の広場で答えを教えてもらうといったやり方ではレポートの目的を達成できません。あくまで自分ひとりの力でレポートに取り組み,それでもどうしてもわからない問題については次善の策を講じてください。
試験とレポートの評価基準の違い:
試験は限られた時間(90分)での評価なので,途中で投げ出してしまった解答や誤答でも部分点をもらえる可能性があるかもしれません。これはもっと時間があれば正答を導けたかもしれないという理由からです。同じような理由で走り書き程度のものでも目を通してもらえるかもしれません。それに対してレポートは試験と比べると十分な時間的余裕があります。したがって,その評価基準に関しても自ずと変わってくることは明らかです。十分な時間を割くことができるにもかかわらず,途中で投げ出したレポートや間違った解答を書いたレポートを提出するということはレポートに真剣に取り組んでいないという評価が与えられます。「不十分なレポートでも提出したほうがいい」と考える学生が多いように見受けられますが,それは間違いです。この点に留意してください。そのような学生は提出した時点で(不十分であることがわかっていても)なぜか安心してしまって,そこから前には進まずに立ち止まってしまう傾向があり,悪循環に陥ってしまいます。
FAQ:
レポートの作成,提出に関して自分の行為に自信が持てない場合は「このやり方で授業理解度が深まるのか?」,「計算能力は向上しているのか?」,「人として間違ったことをしていないか?」を自分に問いかけましょう。そうすれば何が正しくて何が間違っているのか見えてくると思います。
- わからなかったけどとりあえず学籍番号と名前だけ書いて出しました。→0点です。
- 友達のレポートを丸写ししました。→0点です。ほとんどの場合,どのレポートがオリジナルでどのレポートがコピーなのかわからないので,オリジナルも0点になってしまいます。つまり友達に迷惑をかけることになります。
- 見直しをしませんでした。→レポートをやる意味がありません。
- 提出期限なので途中ですが出します。→レポートをやる意味がありません。
- 提出期限を過ぎてしまっていますが受け取ってください。→受け取りません。
- 自分にしか解読できない字で書いています。→レポートをやる意味がありません。レポートは日記ではありません。他人(担当教員)に読ませるものです。
- 出来る問題だけやりました。→レポートをやる意味がありません。
- がんばったので努力を認めてください。→途中計算も含めて正しい解答のみを評価します。