コース紹介

歴史学・考古学コースへの誘い

歴史は、「現在と過去との対話」、と言われるように、過去を知ることによって現在をよりよく理解し、また現在の問題・課題を考えるところに、歴史を学ぶ意義があります。

現在、世界ではグローバル化の進展によって統合が進むと共に、他方では各国・地域の独自な文化・社会のあり方とその相互尊重・共生が求められています。従ってこれからは世界的な幅広い視野と、各国・地域に対する深い理解が共に求められています。歴史学・考古学コースでは、多彩なスタッフを擁して、こうした教育に取り組んでいきます。

2年次の初めに「コース」決定を行いますが、「歴史学・考古学コース」では、2年次生はこの「歴史学・考古学コース」全体 に所属し、幅広い視野や方法を学びます。3年次以降は3つの教育分野(「日本史」、「世界史」、「考古学」)のいずれかに所属し、そこを中心としてさらに専門的な内容を習得していきます。こうした総合性と専門性の統合の中で、歴史における普遍性・個性や、事実の歴史的意義を学ぶことができるでしょう。

専門分野と教育方針

混迷する現代世界の諸問題を照らしだす方策は、歴史学のなかにこそあります。

歴史学においては、さまざまな情報が記された文字資料や遺物などの物質資料を素材として、研究が進められ、叙述されます。歴史を学ぶねらいは、過去の人びとの暮らしや制度などを知り、その変化の様相や原因を探ることにあります。同時に、過去を読み解くことは、現代をどう認識するかということとも深く関わっています。

歴史学・考古学コースには、時代や地域、取り扱う資料などの違いによって3つの分野があります。各分野に共通する幅広い知識を基礎に、それぞれの分野の専門を深めることによって、歴史を見る確かな眼を養うことを目指しています。