2026年度新2年生歓迎静岡歴史散歩を開催しました

  静岡市歴史博物館を参観するところです

4月30日(水・祝日)にコースの恒例行事でもある静岡歴史散歩を開催しました。

歴史学・考古学コースを選択した新2年生の歓迎と懇親を目的としています。

今年度はJR静岡駅北口に集合し、午前中は伝馬町の静岡平和資料センターを訪問し、1945年6月の静岡空襲を体験された方から貴重なお話を伺うとともに、戦争に関する資料展示を参観しました。
その後、駿府城公園に行き、昼食をとりました。

  賎機山古墳の内部を見学しています

午後は静岡市歴史博物館にて企画展「没後五〇〇年 戦国大名 今川氏親」を鑑賞し、その後は再び駿府城公園に戻り、石垣の発掘現場(工事中のため外から)・徳川慶喜邸跡・旧静岡英和女学院宣教師館(ミス・カニンハム)を経て、静岡浅間神社と賤機山古墳の見学を行い、解散しました。

教員とともに、静岡市職員のかたの解説もいただきました。また、総勢22名と大人数のうえ、ドイツとチェコからの留学生も参加してくれました。

終始曇りがちでしたが、その分それほど暑くもならず、歩くにはちょうど良い天候でした。
市職員や高校教員として活躍されている卒業生も各所で加わって下さり、その点においても有意義な一日であったかと思います。

中世西日比較経済史勉強会 A study session on the comparative economic history of medieval Spain and Japan

日本史分野の貴田の研究活動報告です。言語文化学科の大原志麻先生の紹介で、来日中のスペイン・バリャドリッド大学のダビ・カルバハル・デ・ラ・ベガ先生をお招きし、スペイン・日本の比較史的観点から中世経済史に関する、小さな勉強会を開催しました。

まず、ダビ・カルバハル・デ・ラ・ベガ先生には、中世スペインの社会経済に関するご自身の研究を紹介いただきました。主に15~17世紀のカスティーリャ地域をフィールドとされていますが、今回の勉強会では銀行家の日記を用いた金融ネットワークの復原や、村の徴税簿を利用した不平等と社会的流動性の分析について平易に解説いただきました。

15世紀のスペインで作成された徴税簿に関する史料的性格の解説と、これを用いた研究手法の説明

次に、日本中世史を専門とする貴田の研究報告に移りました。現在、数千件ほど知られる14~16世紀の土地売買証文を活用しながら、主に畿内近国の不動産市場の実態について定量的な分析を進めています。今回の勉強会では、室町・戦国時代の災害・飢饉・徳政といった自然・社会現象との関わりのなかで、市場の盛況と停滞を論じようとしました。

15世紀の京都近郊で作成された土地売買証文の解説と、定量的な分析方法の提示

大学院生も含めて4人だけの小さな勉強会でしたが、中世のスペイン社会と日本社会の間にある共通点や相違点にも議論が及び、文明史的な視野からそれぞれの社会のあり方を理解するに貴重な機会となりました。そして、日本史側のメンバーはカタコトの拙い英語を用いながらでしたが、スペイン史側の先生方からは鋭い質問をいただき、学問的にとても刺激的な時間となりました。

報告をご準備くださいましたダビ・カルバハル・デ・ラ・ベガ先生と、ご仲介いただいた大原志麻先生には改めてお礼を申し上げます。

学位記授与式(3月24日)

今年度は学部生22名、大学院生3名が卒業・修了しました。おめでとうございます。

大学院生は、専門的な学修の成果を活かして、2名が自治体の文化財関係、1名が高校教員に採用されました。社会に出てからも一層の活躍を期待しています。なお、昨年度は記載しませんでしたが、修了生2名が同じく自治体の文化財関係、1名の留学生が県内企業に就職しました。

学部生は、民間企業7名、公務員8名(うち文化財関係1名)、中高教員4名(非常勤講師を含む)、進学1名、その他2名となっています。近年は公務員が比較的多いようです。全員が歴史学・考古学と関連した職業に就くわけではありませんが、卒業論文を執筆する過程で培った汎用的な能力を十全に生かして、それぞれの進路で頑張ってくれるものと思います。

日本史(10名):民間4名、公務員3名、教員2名、その他1名
世界史(10名):民間1名、公務員5名、教員2名、進学1名、その他1名
考古学(2名):民間2名

日本史分野の授業紹介

今年度後期、日本史分野の3年生は、「日本史学史料講読Ⅱ」を受講しています。これは、近世史料の輪読を行うものです。今年度は、慶長16年(1611)から同20年にかけての徳川家康の日々の動向を記録した『駿府記』(続群書類従完成会刊行)を読んでいます。

輪読にあたっては、いつ、誰が、どこで、何をした(何を言った)、といった、いわゆる5W1Hを正確に把握することを心がけています。その際、行為の主体が誰であるか明示的ではなかったり、よく読まないと読み取れない場合が多く、たとえば敬意表現や助動詞の「被(らる)」「可(べし)」に注意するなどしながら読み進める必要があります。

また、言葉の意味や人名を逐一辞書で確認することはもちろん、今回は寛政期に江戸幕府が編さんした『寛政重修諸家譜』(かんせいちょうしゅうしょかふ)から人物比定を行ってもらっています。受講生の志望する時代は近世に限られませんが、日本史学を学ぶうえで、史料の使い方も会得してもらいたいということです。

寛政重修諸家譜を真剣に調べている人。見つかるかな?

と、まあ難しいことを書いておりますが、基本的にはざっくばらんにやっており、質疑応答も積極的に行ってもらっています。この分野のいちばん面白いところは、史料を皆で読みながら、ああでもない、こうでもないと、ときに気楽に、ときに呻吟しながら議論することにあると思っており、その楽しさと苦しみを体感してもらえればと考えています。

どなたも、最初はとまどうと思いますが、真面目に取り組んでいればすぐにある程度は読みこなせるようになります。日本語ですし。といいつつなかの人もはじめて読む史料のため一部苦戦しておりますが、皆さんと議論することを楽しんでやっています。

秋の空 積もる書籍と ガチャピンと

世界史ゼミ旅行(2025年11月30日実施)

世界史分野ゼミ旅行にて、富士宮市に行ってまいりました。ゼミ旅行は、毎年3年生が行先・旅程の企画をし、学部2~4年生と大学院生から参加者を募り、行っているものです。今年度は、教員を含め18名で、富士高砂酒造、富士山本宮浅間大社、静岡県富士山世界遺産センターを見学してきました。

富士高砂酒造では、1830年から続く酒造の歴史を学びました。

富士山本宮浅間大社では、4年生が卒業論文を無事書き上げ、提出できるよう、祈願していました。これから卒業論文は追い込みの季節なので、その前の願掛けです。

静岡県富士山世界遺産センターの屋上から見た富士山

静岡県富士山世界遺産センターの屋上から見た富士山

静岡で生活していても、なかなかこれほど綺麗な富士山をみることは稀です。当日は、見事な富士を十二分に堪能し、よい旅の思い出を作りました。

2025年度第7回地歴教員養成講座を開催します

クリックするとPDFをダウンロードできます

日時:11月15日(土) 13:30~
場所:人文社会科学部B棟302
内容:高校教員の公開授業、教員採用試験対策

<公民>
・塚本学(常葉大学附属常葉中・高等学校)
「司法への興味・関心を高める試み~静岡地方裁判所出前講座を通じて~」

<教員採用試験対策:論述問題>
担当:松井秀明(浜松市立高校)
牧野一高(榛原高校)
水野彰紀(静岡県立中央図書館)

*連絡*
・事前申込は不要です。ご都合にあわせてご参加ください(途中退出可)。

【開催案内】第53回古文書展・第52回考古展・読書会のご案内

日本史学研究室・考古学研究室では、11月1日(土)・2日(日)の両日、例年通り古文書展・考古展・読書会を開催いたします。
静大祭期間中に開かれるキャンパスフェスタの一環になります。

キャンパスフェスタ in 静岡

◇第53回古文書展「安倍郡大原村内野家文書の調査」
・日時:11月1日(土)・2日(日) 10:00~16:00
・場所:人文社会科学部B棟206教室

2025古文書展チラシ 詳しくは画像をクリックしてください

◇第52回考古展「滝沢鍾乳洞遺跡と行者穴遺跡」
・日時:11月1日(土)・2日(日) 10:00~16:00
・場所:人文社会科学部B棟201教室・202教室

第52回考古展チラシ  詳しくは画像をクリックしてください

また、こちらも例年通りですが、11月1日(土)に日本史・考古学読書会秋季例会を開催いたします。いずれも出入自由ですので、どうぞご参会ください。

◇日本史・考古学読書会秋季例会
・日時・場所:11 月1日(土)13:00~17:20 人文社会科学部B棟301教室
テーマ「地域行政と文化財」
・13:00-13:10 開会あいさつ・近況報告
・13:10-13:45 報告① 新田展也氏「静岡県の総合計画とまちづくり」
・13:45-14:20 報告② 小池裕貴氏「行政視点からみる長野県の文化財保護と文化財専門員の課題(仮)」
・14:20-14:55 報告③ 森山郁真氏「静岡市文化財保存活用地域計画の作成とその後」
・14:55-15:05 学生による古文書展・考古展の紹介
・15:05-15:55 休憩、考古展・古文書展の見学
・15:55-17:20 質疑応答と議論 議論のテーマ「地域行政と文化財」

※秋季例会終了後、懇親会を行います。

秋季例会お問い合わせ:篠原まで Eメール:shinohara.kazuhiro★shizuoka.ac.jp

懇親会お問い合わせ:貴田まで Eメール:kida.kiyoshi★shizuoka.ac.jp

(それぞれ★印はアットマークに変更ください。)

 

なお、静大祭・キャンパスフェスタの期間中は、一般車両による入構が制限されます。お越しの際は公共交通機関をご利用ください。

2025年度第6回地歴教員養成講座を開催します

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日時:9月27日(土) 13:30~
場所:人文社会科学部B棟302
内容:高校教員の公開授業、教員採用試験対策

<世界史>
・良知永行(浜松市立高校)
「歴史総合の授業をつくる-フランス革命の光はどこまで届いたかー」

<教員採用試験対策>
担当:松井秀明(浜松市立高校)
牧野一高(榛原高校)
水野彰紀(静岡県立中央図書館)

*連絡*
・事前申込は不要です。ご都合にあわせてご参加ください(途中退出可)。

2025年度第5回地歴教員養成講座を開催します

クリックするとPDFをダウンロードできます

日時:8月7日(木) 13:30~
場所:人文社会科学部B棟303
※通常の教室と異なります!ご注意ください!
内容:大学教員の解説、学生による模擬授業、教員採用試験対策

<日本史>
・小二田誠二(静岡大学人文社会科学部)
「蔦屋重三郎と駿河の人々
(恋川春町・十返舎一九・吉野屋酒楽・紀定丸)」

<学生による模擬授業:世界史>
・大野花映(静岡大学・院)
「啓蒙専制君主による改革」

<教員採用試験対策>
担当:松井秀明(浜松市立高校)
牧野一高(榛原高校)
水野彰紀(静岡県立中央図書館)

*連絡*
・事前申込は不要です。ご都合にあわせてご参加ください(途中退出可)。