第7回日中有機化学シンポジウムin上海

10月9日から10月11日まで、The 7th Sino-Japanese Symposium on Organic Chemistry for Young Scientists (第7回日中有機化学シンポジウム) に参加しました。

京都大学化学研究所・川端猛夫先生にお誘いいただき、中国・上海のSIOCで開催される第7回日中有機化学シンポジウムで講演する機会をいただきました。基調講演は45分、一般講演は25分で、朝8時半から夕方17時までみっちり、その後「the 上海」とも言えるBanquetも2日続けて開催され、いろんな意味でお腹一杯のシンポジウムでした(Banquet後に千葉大学薬学部・西田篤司先生の部屋で開催された西田シンポジウムがある意味一番濃かったかもしれません)。

今回の中国側の講演者は、遷移金属触媒を使う反応開発を専門とする先生が多かった印象で、「これでもか!これでもか!」というほど掘りに掘っている印象で、中国の有機化学のレベルを直接肌で感じるいい機会になりました。夜の西田カンファレンスでは、西田先生、磯部先生、川端先生から(真面目な方の)貴重なお話をいただき、改めて考えることが多いシンポジウムになりました。

SIOCの会場 SIOCのとてつもなく大きな電光掲示板 上海といえば

TUB-SU Research Symposium

9月28日から9月29日まで、2nd German-Japanese Research Symposium at Technische Universitat Braunschweigに参加しました。

大学間協定を結ぶTechnische Universitat Braunschweig (ブラウンシュバイク工科大) と研究交流を加速するために、本学グリーン科学研究所の先生方と一緒に研究紹介をしました。本ジョイントシンポジウムの前にポーランドのLodz工科大に寄ってから参加したため、日本>フランクフルト>ワルシャワ>ウッチ>ワルシャワ>フランクフルト>ブラウンシュバイクと数日でかなりの移動となり、目的に着いてすぐに講演、そしてまた移動を繰り返す慌ただしい出張となりました(実際はこの後フランクフルトを経由してバルセロナまで移動しています)。

本ジョイントシンポジウムではありがたい(?)ことに2回講演となり、1)ペプチドミメティックによるアミロイド凝集形態解析と。2)最近やっと特許出願が完了した可視光で光活性化できるケージド化合物について発表しました。ブラウンシュバイク工科大の先生からの質問に加え、まさかの身内からの鋭い質問もあり、とても勉強になりました。

ブラウンシュバイクは初めて行きましたが、大きな街のような慌ただしさもなく、ヨーロッパらしさをゆっくり味わえる素敵な街でした。また機会を作って是非訪れたいです。

本学会に参加し、さらに積極的にディスカッションに参加してくれた皆様に感謝申し上げます!

ケミカルバイオロジーグループ合同ゼミ

2017年9月11日にケミカルバイオロジーグループで合同ゼミを開催しました。
静岡大学工学部のケミカルバイオロジーグループは、間瀬・佐藤研究室、平川研究室、戸田研究室、鳴海研究室4研究室からなり、今回は年1~2回の合同ゼミになります。去年は静岡の山奥で泊まり込みの合宿でしたが、今年は都合がつかず、合同ゼミは学内での開催です。
研究室に所属する学部生・大学院生全員が日頃の研究成果を発表し、学生が中心になって(たまに教員も)積極的にディスカッションを行いました。懇親会は大学近くの居酒屋で和気藹々と楽しい時間を過ごしました。
本合同セミナーの開催および積極的にディスカッションに参加してくれた皆様に感謝申し上げます!

EFMC-ASMC’17に行って来ました

8月27日から30日まで、 7thedition of the EFMC International Symposium on Advances in Synthetic and Medicinal Chemistry (EFMC-ASMC’17) に参加しました。

初参加となるEFMC-ASMCは、有機化学におけるメソドロジー開発からメドケムまで幅広い内容をカバーする学会です。学会はオーストリーア・ウィーンのウィーン大学で開催され、開催場所が良かったのか予想以上の参加者が集まり、会場もほぼ満席、ポスター発表は廊下だったので、こちらもぎゅうぎゅうで、動くのも苦労するほどでした。

著名な研究者による分子性触媒や有用物質合成に利用できる試薬の開発に加え、外資系大手製薬企業の研究責任者による医薬品開発、さらには企業による発表(商品の開発経緯や宣伝も含む)もあり、とても勉強になりました。

鳴海は2日目にクロロアルケン型ペプチド結合等価体に関して発表し、たくさんの質問とコメントをいただきました。「ハロアルケン=ペプチド結合等価体」<やはり使えるかも…と感じています。

本学会に参加し、さらに積極的にディスカッションに参加してくれた皆様に感謝申し上げます!

会場近くのヴォティーフ教会 シュテファン大聖堂 ホーフブルク宮殿
ウイーン大学のノーベル賞授賞者 ポスター発表 オペラ座

IPSB2017に行って来ました

8月21日から22日に、 International Postgraduate Symposium in Biotechnology 2017 (IPSB207)に参加しました。

開催場所はマレーシアのジョホールバルで、大学院生3人は初海外という全く読めない状況です(そしてまさかのパスポート紛失未遂事件も)。鳴海先生は基調講演と口頭発表、大学院生(D1喜屋武 龍二くん、M2今井 智之くん、M1井出竜司くん、M1児玉有輝くん)はみんな口頭発表でした。不慣れな英語での口頭発表でしたが、質疑応答含め、全員が堂々と自分の研究成果について発表しました。バイオテクノロジーに関する学会のため、Chemistryを専門としない聴衆がほとんどで、どうなることか心配でしたが、予想をはるかに上回る質問をいただきました。

ちなみにIPSB2017とは、

“the International Postgraduate Symposium in Biotechnology 2017 (IPBSP) aims to provide an innovative platform for knowledge sharing and opportunities for delegates to contribute and exchange ideas with like-minded peers at international level in the field of biotechnology. The scope of this symposium includes all areas of biotechnology such as (but not limited to) agriculture, molecular and genomic, health and wellness, environment, industrial practices, microbial bioprocess, animal studies and advanced tools.”(HPより)

つまり、大学院生を中心にバイオテクノロジーに関して活発な討論を行うことで、バイオテクノロジー分野の革新的なプラットフォームを提供することを目的とした学会です。静岡大学の12題の発表を含め、100件以上の口頭発表がぎっしり続く、なかなか濃い学会でした。本学会に参加し、さらに積極的にディスカッションに参加してくれた皆様に感謝申し上げます!

APS 2017に行って来ました

6月17日から22日まで、The 25th American Peptide Symposium (APS 2017) 第25回アメリカペプチド学会に参加しました。

第25回アメリカペプチド学会は、アミノ酸、ペプチド、タンパク質に関する科学(化学合成から生物学的応用)に関して、アツく議論する学会です。著名な研究者によるペプチド科学に関する発表をじかに聞けて、とても勉強になりました。

鳴海准教授の留学先だったPennからも数人の参加者があり、久々に旧交を温めました。今後共同研究を進めていく予定のE. James Petersson准教授 から聞いた話では、この学会は研究費を獲得する上でとても重要な学会だそうで、気合の入ったご講演をされていました。

学会はカナダの山奥のWhistlerで開催され(バンクーバー空港からバスで2時間ぐらい)、スキーでは有名な場所(のよう)ですが、今回の学会がなければなかなか訪れることはなかったと思います。街も山も綺麗で(Whistlerの頂上は雪⁉︎)、野生の熊が見れたり、「the 自然」というか、カナダを実感することができました。ただ。。。今回はとても時差ボケがひどく、毎日早朝3時くらいに起きてしまい、佐藤浩平先生に散歩に付き合ってもらいました(朝マックもありがとう)。

 

鳴海准教授の発表でも、たくさんの質問とコメント(結構きつい)をいただきました。

本学会に参加し、さらに積極的にディスカッションに参加してくれた皆様に感謝申し上げます!

 

2016/10/25 金沢大学で講演する機会をいただきました

2016年10月25日 金沢大学大学院自然科学研究科物質科学専攻にて、アミド結合等価体に関する講演をさせていただきました。アメリカ留学時代のメンターであるProf. Jeffrey W. Bode (ETH-Zurich) と合同での講演会で、いつもとは違う緊張感の中での講演となり、とても貴重な体験になりました。本講演会の開催にご尽力いただきました添田先生、宇梶先生に感謝申し上げます!