裾野市圃場にてキヌアの播種を行いました

須山東富士農事組合員,裾野市農林振興課職員の皆様と,
裾野市パノラマロード沿いの圃場にて,キヌアの播種を行いました.

アンデス原産であるキヌアの栽培には,乾燥条件が必要であり,水位環境に敏感です.
そのため今回は,対照土壌区ならびに溶融スラグを混合することで土壌透水性を向上させた土壌区を設定し,栽培試験を行います.
また,最適な栽培品種を選定するために,数品種を栽培試験に供しました.

栄養価が非常に高いキヌアは,スーパーフードとして近年注目を集めています.
NASAの専門誌*にも以下のような記載があります.
1つの食材が、人間にとって必要な全ての栄養素を提供することは不可能だが、キヌアは植物界、動物界において何よりもそれに近いものである」
*David L. Bubenheim. Greg Schlick (1993) Quinoa: An Emerging “New” Crop with Potential for CELSS

当共同研究プロジェクトにより,以下の発展可能性を期待しています.
・裾野市の新たな戦略作物ならびに国内の環境下でのキヌア栽培の可能性を見出すこと
・キヌア栽培を通じた裾野市内農家の所得向上
・廃棄物由来「溶融スラグ」に新たな利用可能性を見出すこと

また,当日の様子は裾野市のFacebookにも紹介されています.
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=2810006129029272&id=484142261615682

なお,当プロジェクトは,公益財団法人 ふじのくに地域・大学コンソーシアムゼミ学生等地域貢献推進事業
「裾野市の新たな戦略作物試験栽培プロジェクト」により支援を受けております.