月別: 2020年11月

マコモタケの収穫を行いました

静岡大学内圃場で栽培試験を行っているマコモの収穫試験を行いました.
マコモタケとは、マコモの茎が肥大した部分のことをいい、タケノコのような食感に加え、甘味が強いのが特徴です.

バイオマスも大きく、収穫作業は大変でしたが、今年も無事終了です.
ソーシャルディスタンス+マスク着用の記念撮影です.

裾野市で栽培試験を行うキヌアの収穫を行いました

裾野市・須山東農事組合の方々とともに,取り組んでいるキヌア栽培試験の収穫を行いました.

静岡新聞(11月19日)
https://www.at-s.com/news/article/local/east/832547.html

スーパーフードとして注目を集めるキヌアを,裾野市の新しい特産作物としての普及を目指しております.
残念ながら気候がいまいちで富士山は見えませんでしたが,いい感じで集合写真が撮れました.

2020年度日本土壌肥料学会中部支部大会@金沢で発表.M1の三原さんがポスター賞を受賞しました.

11月16・17日で金沢市の石川県政記念しいのき迎賓館で開催されました
日本土壌肥料学会中部支部大会において,D3山下,M1福田,M1三原の3人が以下の題目で発表しました.

「窒素栄養と被覆栽培に伴う茶葉の代謝成分とトランスクリプトームの変動」
山下寛人,廣野祐平,永野惇,森田明雄,一家崇志
2020年度日本土壌肥料学会中部支部大会 (石川県政記念 しいのき迎賓館,金沢市)

「チャ遺伝資源における茶葉中アルミニウム含量の変動」
福田佑介,山下寛人,大野愛莉,内田知希,片井秀幸,森田明雄,一家崇志
2020年度日本土壌肥料学会中部支部大会 (石川県政記念 しいのき迎賓館,金沢市)

「静岡県内主要ワサビ産地間における水質のイオノームプロファイル」
三原春美,山下寛人,久松奨,森田明雄,一家崇志
2020年度日本土壌肥料学会中部支部大会 (石川県政記念 しいのき迎賓館,金沢市)♠ポスター賞受賞

このうち,M1三原さんの発表がポスター賞に選出されました!おめでとうございます !
今年度初めての対面・現地開催の学会でしたが、まだまだ気を緩めることができない状況が続きそうです...


Front. Plant Sci.誌に論文が掲載されました

Front. Plant Sci.誌に以下の論文が掲載されました.オープンアクセスになります.
D3 山下 筆頭著者、一家准教授 責任著者の論文です.

Phenotypic markers reflecting the status of overstressed tea plants subjected to repeated shade cultivation.
Yamashita H, Tanaka Y, Umetsu K, Morita S, Ono Y, Suzuki T, Takemoto T, Morita A, Ikka T*.
Front. Plant Sci. 11:556476. https://doi.org/10.3389/fpls.2020.556476 (2020)

茶樹の新芽生育期に一定期間遮光することで、茶葉は鮮やかな濃緑色に誘導されるなど品質が向上することが知られており、この遮光栽培により生産された茶のことを被覆茶 (玉露、てん茶、かぶせ茶など) と呼びます.
近年、抹茶ブームや日本茶輸出増加を背景とした被覆茶需要の高まりから、生産現場では積極的に被覆栽培が行われています.
一方で、被覆栽培では、低光量条件になりますので、
茶樹自身にはC同化能の低下や被覆解除後の強光ストレス等により樹勢が低下することが懸念視されていました.

当研究では、人工気象器を用いた連続被覆再現実験や連続被覆栽培茶園を対象に、
C同化産物の変動、光合成能の変化、樹冠面温度の推移、代謝産物 (メタボローム) 変動を評価することで、
過度な被覆ストレスを反映する茶樹の表現型状態を明らかにしました.