月別: 2021年1月

Front. Plant Sci.誌に論文が掲載されました

Front. Plant Sci.誌に論文が掲載されました (オープンアクセス).
D3 山下 筆頭著者、一家准教授 責任著者です.

Integrated metabolome and transcriptome analyses reveal etiolation-induced metabolic changes leading to high amino acids contents in a light-sensitive Japanese albino tea cultivar.
Yamashita H, Kambe Y, Ohshio M, Kunihiro A, Tanaka Y, Suzuki T, Nakamura Y, Morita A, Ikka T*.
Front. Plant Sci. 11:611140. https://doi.org/10.3389/fpls.2020.611140 (2021)

チャの中には、新芽が黄白色を呈したまま生育する「白葉茶系統」が存在します.
この白葉茶は、旨味が強い (アミノ酸が豊富) という特徴とその個性的な色から、新しい付加価値を持つ茶として注目を集めています.
本研究では、白葉茶品種「黄金みどり」を研究材料に、比較メタボローム (代謝産物情報)・トランスクリプトーム (遺伝子発現情報) 統合解析を用いたアプローチにより、
白葉におけるアミノ酸集積メカニズムを明らかにしました.
本研究の成果が、今後の多様な高品質・高付加価値茶創出のための基盤情報として貢献することを期待しております.
白葉茶系統における枝変わり緑葉新芽という比較材料を発見し、利用できたことが本研究の鍵となっており、改めて研究リソースの重要性を実感致しました.

「黄金みどり」園主の佐藤浩光 様には、現場茶園での調査ならびにリソースの提供と多大なるご協力を頂きました.改めて、大変感謝申し上げます.