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次回のテーマをお知らせします。

・テーマ :作品にとって作者の倫理性は重要か
・ファシリテーター:古賀琢磨
・開催方法:ZOOMミーティング (URLは、参加申込をされた方にお知らせします。)
・日 時 :2021年8月7日(土)15:00~18:00(ミーティングルームへの入室:14:50~)
・参加費 :無料
・申込み :こくちーずから申し込みをお願いします。
      (クリックすると申込画面へ移動します。)

私たちは日頃、文学書、哲学書、絵画、音楽など、さまざまな作品と接しています。自ら進んで接する人も多いでしょうし、作品のほとんどを知っているお気に入りの作者や尊敬している作者がいる人も少なくはないでしょう。

それではもしその作者が、倫理や法に反することをした場合、作者の作品は社会においてどのように扱われるべきでしょうか。さしあたり、3つの立場が考えられます。

一つ目は、作者が倫理や法という社会のルールに反する行為をしたのだから、作品も社会的な制裁を受けるべきとする立場です。そのためこの立場では、例えば音楽家が法に反することをした場合には、配信を止めることになる可能性があります。

二つ目は、作者が行った倫理的・法的に問題のある行為の内容に応じて、対応を変えるというものです。この立場で問題になるのは、どのような内容であれば結びつけて考えるべきであり、どのような内容であれば結びつけるべきではないのかということです。

最後の立場は、作者と作品を切り離し、作品自体に罪はないとする立場です。そのため作者が罪に問われることがあったとしても、社会に受け入れられてきた作品の扱いを変えるべきではないということになります。

みなさんはどの立場に、どのような理由で与するでしょうか。あるいは、これらとは別の立場があるでしょうか。今回は、作者との関わりを通じて、作品との向き合い方について考えてみたいと思います。