256th ACS National Meeting & Expositionに参加して

期間:2018年8月19日〜23日
場所:Boston (America)
発表者:M2 児玉有輝 (ポスター)


8月の後半に海を越え, アメリカで開催された
256th ACS National Meeting & Expositionに参加してきました.

指導教員の鳴海先生と同グループの佐藤先生, 所属の違う先生方3人と学生1人という合計6人体制で臨みました.

そうそう気軽に参加出来ない学会ということもあり, 感じたことを全てお伝えしたいのですが, 文面のみでは難しいのでできる範囲でお伝えします.

学会の規模はいうまでもなく世界最大級,  論文上でしか見たことのない先生方が, 気づくと隣でコーヒーブレイクしている世界です.

私は主に反応開発やアミノ酸ペプチド分野の発表を聴講しました.
アメリカの学会だからといって内容が大きく違うわけではありませんが, 最近研究が盛んに進められている内容やスライドの構成など大変参考になりました. また, 異分野の発表を聴講した際には先生方に解説していただきながらだったので勉強になりました.

ポスター発表では日本では見かけないビールを飲みながらの発表というスタイルで, それぞれがフランクな会話を交えながらディスカッションしていました. 私自身, 英語でのポスター発表は何度か経験していましたが現地で行うのは初めての経験だったのでとても刺激的でした.

短い期間でしたが, 実際に海を渡ることで世界を相手に研究している感覚を肌で感じ, 研究を通じて会話を交えることで打ち解ける感覚が新鮮でした. 次に参加する機会をいただければ、口頭発表に挑戦したいと思います.

谷口敦彦先生 講演会を開催しました。

7月17日火曜日に谷口敦彦先生(東京薬科大学薬品化学教室(林良雄研究室) )をお呼びして、講演会を開催しました。
谷口先生は京都薬科大学の木曽研究室出身のため、学生時代から仲良くさせていただいています。

谷口先生(同グループ佐藤浩平先生のデスクにて)

今回は大学院講義の一環として、「ペプチドの化学構造に着目したアミロイドペプチド・タンパク質の機能制御」についてご講演いただきました。我々も最近神経化学の分野に少しずつ手を広げており、とても興味深く拝聴させていただきました。アミロイド線維やはり奥が深い!(集合写真撮り忘れました、谷口先生、ごめんなさい)

本講演会にご参加いただき、積極的なディスカッションありがとうございました! 谷口先生の今後のさらなるご活躍に期待しています!

サイエンスカフェ in 静岡

本学理学部の大吉崇文先生にお誘いいただき、3月29日に「サイエンスカフェ in 静岡」にて、最近の研究成果を発表する機会をいただきました。
当日は、静岡県内各地から高校生や主婦、研究者ら約80人が集まり、我々が実施する創薬に向けた研究過程について、10分間の休憩を挟み1時間半発表させていただきました。

「サイエンスカフェ in 静岡」は、本学理学部と創造科学技術大学院の先生方が中心になってオープンする「カフェ」です。

“ 「サイエンスカフェ in 静岡」は、授業や講演会、シンポジウムではありません。コーヒーを片手に皆様と語り合うことで、科学研究の最前線をわかりやすくお届けしようという場です。

おおむね月に1回のペースで、静岡市産学交流センター「B-nest」を会場に営業します。入場無料・予約不要。特別な知識もいりません。必要なのは、あなたの興味・好奇心。お仕事や学校、お買い物帰りにお越しいただけるよう、営業時間も18:00~19:30としています。ぜひお気軽にお立ち寄りください。”(サイエンスカフェ in 静岡HPより)

同業者はご理解いただけると思うのですが、基礎研究に従事する研究者が一般向けに講演するのは実はハードルが高く、専門の研究者に対する研究発表とは違う緊張感があります。構造式を並べて、合成や反応について延々と説明すると、かなりまずい空気が流れ、ご来場の皆様に「おやすみ」いただくことになってしまいます。さらに今回は春休みということもあり、高校生も多数参加してくれていたので、違う意味でプレッシャーがかかる講演となりました。昨年の12月の中日新聞講演会までは可能な限り避けていましたが、これも科研費で研究させていただいている責任として、研究成果の情報発信として覚悟を決め、最近では一般向けの講演会や出張講義で積極的に情報発信させていただくことにしています。

とは言っても、高校生がいるのは予想外で、会場入りしてすぐにキャッチーなスライドに大工事。駿府城公園の桜を見てから会場入りしようと1時間前に静岡入りしたのが功を奏しました。おかげで「おやすみ」されるお客さんはかなりの少数に抑えることができたと自負しています(あくまで自負です)。

本「カフェ」では、「人類の健康と福祉に貢献する分子科学:医薬品開発を加速する分子のチカラ」と題して、アルツハイマー病に関連する創薬研究を中心に分子を創る喜怒哀楽について、講演してきました。休憩中、講演後にも積極的に質問に来る「一般の方」が多く、なかには答えにつまる鋭い質問もあり、想像よりはるかにサイエンスに興味を持ったお客さんであることにとても驚きました。

今回の講演で、分子を創ることの面白さが少しでも伝われば、ありがたいです。

またサイエンスカフェの後に開催される「サイエンスバー」では、本学理学部・北村先生、坂本先生、天野先生、池田先生、大吉先生ととても濃密な時間を過ごしました。

最後に、サイエンスカフェにお誘いいただきました大吉先生、当日の会場準備をご堪能いただきました理学部の皆様、ご来場いただいた一般の皆様、この場を借りて心より御礼申し上げます。次回は4/26(木)に理学部化学科 小林健二先生が「分子のかたちと集合:分子から超分子へ」についてご講演されます。サイエンスカフェが今後さらに盛大なものにしていただけると幸いです。

井貫晋輔先生 講演会を開催しました。

3月16日金曜日に井貫晋輔先生(京都大学大学院薬学研究科)をお呼びして、講演会を開催しました。
井貫先生は京大の後輩で学生時代から仲良くさせていただいています。

今回は間瀬暢之先生がとりまとめている「ナノ・マイクロ横断型人材育成」の講演会として、学生が興奮するようなご講演をお願いしました。
「免疫調節作用を有する化合物の合成と機能解析」と題してご講演いただきましたが、講演1時間強、浜松なりの荒い歓迎として質疑応答1時間強の長丁場となりました(井貫先生、ごめんなさい)。

その後の意見交換会では、井貫先生と懐かしい話(僕にとっては結構恥ずかしい)から、とんでもない旅行記を教えてもらいました。
いろんな意味で刺激を受ける講演会でした。

本講演会にご参加いただき、積極的なディスカッションありがとうございました! 井貫先生の今後のさらなるご活躍に期待しています!

研究室旅行 in 京都

2月28日に研究室旅行で毎年恒例の京都に行って来ました。
ただし、いつもと違うのは「M2の修了(予定)を記念してお別れ会を兼ねた」旅行ということで、研究室全員(D1 1人、M2 2人、M1 3人、B4 4人、B3 3人+玉村研OB 2名)で強引に気分転換をして来ました。
当日は、玉村研での指導学生だった田中智博先生(野口研)が朝一から(実は前日に浜松入り)、高野皓くんは夜から参加してくれて、旅行を盛り上げてくれました。

初日は貴船神社からはじまり、一乗寺での昼食(ラーメン)、南禅寺、平安神宮を回りました。
その後、学生は新京極商店街でのお買い物、田中先生と鳴海はイノダコーヒーで楽しい時間を過ごしました。

夕食からは高野くんも合流して15人に大所帯になったので受け入れてくれる「がんこ三条本店」にて食事。
その後、鴨川の夜景が見えるAce Cafeにて、学生からサプライズで誕生日のお祝い、さらに修了するM2にアルバムをみんなからプレゼントしました。
少しずつですが研究室が形になってきたと感じています。