出張講義「聞き書き・語りで多文化共生」

漢使研 出張授業

令和7年11月27日 静岡県立富岳館高等学校
漢使研は、富岳館高校にて「聞き書き・語りで多文化共生」をテーマとした出張授業を行いました。テーマは「人文科学系列で探究学習を行う生徒へ向けて、日本に住む外国人との共生や言語の壁について考える」こと。

前半:講義と事例紹介
• 教員による多文化共生の説明
• 漢使研の活動事例紹介
• 川根本町での多言語アンケートプロジェクト
• 老舗「おでんのおがわ」による食文化の多言語発信
• 中国無形文化遺産・皮影戯を通じた方言と地域文化の継承
後半:留学生主導のワークショップ
• 聞き書き・語りの体験
• インタビュー、発表、評価、感想の共有
• 記念品贈呈と記念撮影

わずか1時間の中で、講義から体験、発表、まとめまでを凝縮。中国人教員と留学生3名が高校生に届けた授業は、参加者に強い印象を残しました。

日本の外国人労働者が230万人を超え、静岡県でも在留者が増加する現状を踏まえ、地域社会における共生の課題と可能性を考える貴重な機会となりました。

参加者からは「楽しかった」「新しい視点を得られた」との声が寄せられ、学びと交流の場として大成功を収めました。

教員説明中
富士山チームインタビュー
ヤキソバチーム リーダー評価中
シズチャイチーム リーダー評価中
集合写真

静岡大学にて皮影戯関連企画を開催しました(シンポジウム・公演・講座)

2025年11月、静岡大学にて中国無形文化遺産「皮影戯ピーインシー」をテーマとしたシンポジウム・公演・講座を開催いたしました。
本企画は、静岡大学アジア研究センターおよび聞き書き語りの森研究所(話林研)の主催、中央学院大学の共催のもと、静岡大学の皆様のご協力を得て実現したものです。

なお、本シンポジウムおよび公演の開催にあたっては、ファンディング企画「『皮影戯』を通して無形文化遺産と方言を未来へつなぐ」
(https://academist-cf.com/projects/399)にて多くの皆様からご支援を賜り、中国のアーティストたちの来日にかかる旅費等を賄うことができました。
皆様の温かいご支援のおかげで、本企画を無事に開催することができました。改めまして、心より御礼申し上げます。

シンポジウム(11/1)では、皮影戯をはじめとする戯曲や山歌(歌謡)の歴史的背景や地域ごとの特色について専門家による発表が行われ、学術的な視点からその魅力を深掘りしました。
公演(11/2)では、中国湖南省平江県から来日した皮影戯のアーティストによる実演が行われ、繊細な影絵と音楽が織りなす幻想的な世界に、来場者は大きな感動を覚えました。
実演講座(11/5)では、参加者が実際に皮影戯の人形を操作する体験を通じて、芸能の技術と創造性に触れる貴重な機会となりました。

今回の企画は、静岡大学の会場提供・広報支援、ならびにファンディング担当者の皆様のご支援により、多くの方々にご参加いただき、盛況のうちに終了いたしました。

平江のアーティストたちは帰国後すぐに地元での公演を再開し、日本での経験が今後の創作活動に活かされることを語っております。
また、他地域の皮影戯アーティストとの交流から得た刺激をもとに、自らの表現の改革にも意欲を見せております。
本企画を通じて、伝統芸能の魅力を広く発信し、文化交流と学術連携の新たな可能性を拓くことができました。
ご支援・ご協力いただいたすべての皆様に、心より御礼申し上げます。

公演
公演ー舞台裏
鑑賞中
メンバー紹介
3名のアーティストによる演技(猪八戒の嫁探し)
皮影戯アーティストの対談
鑑賞後の集合写真(一部の参加者)

 

実演講座@静岡大学
実演講座@静岡大学02
早稲田大学演劇博物館
打ち合わせ@早稲田大学
打ち合わせ@早稲田大学

ご支援者様ご紹介(ファンディングリターン)

本プロジェクトへの温かいご支援、誠にありがとうございます。皆様のご協力により、文化交流と建築技術の架け橋となる活動が一層充実したものとなりました。心より感謝申し上げます。
📝 ご支援者名簿(敬称略・順不同)
• NHI CORPORATION
• 大西博子
• 湖南省順正達建築有限公司 日本駐在員事務所
• 包锋
皆様のご支援は、日中間の技術協力と文化理解の促進に大きな力を与えてくださいました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

静岡大学で出会う、光と影の物語

中国伝統影絵芝居イベント|11月1日・2日開催

静岡大学人文社会科学部アジア研究センター・聞き書き・語りの森研究所は文化の深層に触れる特別企画として、中国の伝統芸能「皮影戯」をテーマにした講演会・ワークショップ・展示を開催します。
影絵人形が織りなす幻想的な世界、語りと音楽が響き合う舞台芸術の魅力を、静岡大学人文社会科学部棟にて体験いただけます。

🗓 11月1日(土)🎫 入場無料・予約不要

  • 10:00〜11:30|講演会「中国の影絵芝居」  講師:柴廣義(中国皮影作家)
  • 13:00〜16:00|ワークショップ&展示

🗓 11月2日(日)(入場無料・要予約

  • 13:00〜16:00|影絵芝居公演
    
    出演:平江県花灯皮影劇団(中国・湖南省)
  • 中国の各地の皮影対談(東北 包鋒氏、河北省 唐山市 柴広義氏、湖南省平江県 李喜林氏)

📍 静岡大学 人文社会科学部B棟401
🎫伝統と創造が交差する二日間。
世代や国境を越えて語り継がれる「影の芸術」に、ぜひご参加ください。
詳細ページ:

🎯 文化継承へのご支援を募集中

本イベントは、中国影絵芝居の継承と国際的な文化交流を支えるファンディング活動と連動しています。
皮影戯の魅力を広く伝えるため、アーティスト招聘費・記録制作・報告書発行・次年度企画などに充てる支援を募っています。

現在、academistプロジェクトには88名の方からご支援をいただき、達成率は88%に達しています。温かい応援に心より感謝申し上げるとともに、引き続きのご支援・ご紹介をお願い申し上げます。

🔗 プロジェクト詳細はこちら

伝統と創造が交差する二日間。
世代や国境を越えて語り継がれる「影の芸術」に、ぜひご参加ください。そして、未来へつなぐ文化の灯を、ともに育てていただければ幸いです。

川根本町ゼミ合宿報告(2025年9月27日〜29日)

地域の外国人の暮らしと魅力を探るフィールドワーク

2025年9月27日から29日にかけて、静岡県川根本町にて5年ぶりとなるゼミ合宿を実施しました。今回の合宿は、地域に暮らす外国人住民の生活実態と課題を理解し、地域の魅力をグローバルな視点から再発見することを目的としたフィールドワーク型の調査活動です。

川根本町は、豊かな自然環境と伝統文化を有する地域でありながら、近年では外国人住民の定住も進んでいます。本合宿では、地域に暮らす外国人の方々を主なインタビュー対象とし、日々の暮らしの中で感じている課題、地域社会との関わり、文化的な違いや共通点などについて、丁寧にお話を伺いました。参加学生は、言語的・文化的背景の異なる語りに耳を傾けながら、地域の多様性と包摂性について考える貴重な機会を得ました。

今回の合宿では、方言調査や祭礼に関する聞き取りは十分に行うことができませんでしたが、次回以降は地域の日本人住民の方々から、祭りや語りに関する記録を採集し、方言の保存にも取り組んでいく予定です。地域に根ざした無形文化の継承可能性を探ることは、研究室の中長期的なテーマの一つでもあります。

アプト式列車体験
アプト式列車体験
町長への活動報告ーこれまで 報告者 Tommy
町長への活動報告ーこれから 報告者 Ayaka
町長の話を聞いている様子
町長による川根の魅力紹介
みんなで笑顔

この活動は、現在academistにて展開中のクラウドファンディングプロジェクト「皮影戯を通して無形文化遺産と方言を未来へつなぐ」とも連動しています。皮影戯(ピィインシー)は、語り・音楽・演技・絵画が融合した総合芸術であり、地域ごとの方言文化が色濃く反映されています。本プロジェクトでは、皮影戯の実演・記録・分析を通じて、方言と無形文化の保存・継承を目指しています。

ゼミ合宿で得られた知見は、皮影戯プロジェクトの「地域文化の多様性と継承可能性を可視化する」という研究テーマにも直結しており、今後の研究室活動の基盤となります。地域の方々との協働を軸に、文化の持続可能性を支える仕組みづくりを進めてまいります。

現在、academistプロジェクトには72名の方からご支援をいただき、達成率は79%に達しています。温かい応援に心より感謝申し上げるとともに、引き続きのご支援・ご紹介をお願い申し上げます。

🔗 プロジェクト詳細はこちら


 

【お知らせ】ファンディングプロジェクト公開のお知らせ

ファンディングプロジェクト公開のお知らせ

いつもご支援いただきありがとうございます。
ファンディングプロジェクトが公開の運びとなりました。

本プロジェクトでは、中国の無形文化遺産「皮影戯(ピーインシー)」を対象に、文化資源の保存と多言語・多文化共生の実現を目指します。研究と実践を通じて、伝統芸能の未来への継承と国際的な発信に取り組んでまいります。

📅 支援受付開始:2025年8月27日(火)午前8時〜2025年10月22日(水)午後17時
🔗 プロジェクトページ: https://academist-cf.com/projects/399

皆様のご支援・ご協力を心よりお願い申し上げます。

静岡大学 張盛開

📢 Announcement: Launch of Crowdfunding Project

Thank you always for your continued support.
I am pleased to announce the launch of a new crowdfunding project, which many of you kindly recommended.

This initiative focuses on Chinese shadow puppetry (皮影戯), a form of intangible cultural heritage. Through this project, we aim to preserve traditional cultural resources while promoting multilingual and multicultural coexistence. It is part of a broader effort to connect heritage with future generations through research and practice.

📅 Support begins: Tuesday, August 27, 2025 at 8:00 AM (JST)
🔗 Project page: https://academist-cf.com/projects/399

Your support and cooperation would be greatly appreciated.

Sincerely,
Kai Zhang
Professor, Shizuoka University

您好。
我是静岡大学的張盛開,研究中国的方言与非遗。
致力于把中国非遗推向世界。今年11月份我办方言非遗会议并邀请湖南省非遗项目平江皮影戏来日本演出。为征集不足经费,特做学术众筹。
这应该是湖南皮影戏的首次海外亮相。还请您多多支持与宣传[抱拳] 下面是众筹页面。https://academist-cf.com/projects/399
8/27(周三)8点正式开始启动。
不接受微信和支付宝。可以用信用卡和PayPal。
支援的人会拿到 静岡大学的 寄付 发票。年底申报 可以免税。[抱拳] 暂时只有日语页面,英语,汉语正在准备。
谢谢[爱心]

アンケート調査協力願い

アンケート調査ご協力のお願い

この度、多文化共生と多言語サポート関するアンケート調査を実施することとなりました。
皆様のご意見を伺い、今後の活動に役立てて参りたいと考えております。
お忙しい中恐れ入りますが、下記アンケートへのご協力を賜りますようお願い申し上げます。

【アンケート概要】
・回答所要時間:約5分
・回答方法:QRコード 或いはリンク

多文化共生、多言語サポート

・匿名回答 可

皆様の貴重なご意見を心よりお待ちしております。何卒よろしくお願い申し上げます。
ご協力いただいた方は記念品を差し上げます。回答を提出したら、スクリーンショットを取っておいて、担当者に見せてください。
郵送は別途料金が必要なので、不可とさせていただきます。

静岡大学人文社会科学部漢使研 地域課題解決隊

今年度、地域連携プロジェクトを2件採択!

漢使研では、今年度も地域と連携した取り組みを積極的に展開しています。2つのプロジェクトが採択されましたので、ご紹介します。

🌿 プロジェクト①「外国人住民の暮らしやすさ向上」(継続事業)

2025年度第一回打ち合わせ(07.09) 

昨年度から継続している本プロジェクトでは、外国人住民の方々が安心して生活できる地域づくりを目指しています。
今年は早期から関係機関との打ち合わせを重ね、より具体的で実行力のある計画を立てました。昨年度の活動に対して、担当者の方から「漢使研のみなさん、助けてください!」という温かい言葉をいただき、大きな励みとなっています。

 

今年度も、地域とともに力を合わせて取り組んでいきます。

昨年の成果報告書です。下記の通り、漢使研の微力で行政を動かすことができたのです。

本年度は昨年度アンケート調査で判明した公共サービスなどの多言語対応課題を解決します!

2024年度実施事業

 

🍱 プロジェクト②「静岡の老舗を多言語で発信!」(学内採択事業

新たに採択された学内プロジェクトでは、静岡の老舗企業を対象に、多言語対応や多言語発信の支援を行います。
静岡の食文化や地元方言など、魅力ある地域資源を国内外へ発信することを目的とし、学生たちもこの取り組みにワクワクしています。文化と言語が交差する場面を通じて、学びと発信の両面で深い経験が得られるでしょう。

今年度も漢使研は全力で取り組んでいきます。
地域の皆さま、どうぞよろしくお願いいたします!
漢使研、がんばるぞー💪

 

地域課題解決隊 結成!

地域課題解決隊 を結成し、地域と協働しながら多言語サポートとグローバル発信を推進しています。

地域連携・多言語サポート実績
2017年作成
焼津さかなセンター市場マップ(中国語版)