卒業論文の季節と、静岡大学の研究環境

秋も終わりに近づき、日本史学研究室でも、4年生たちが卒業論文の執筆に専念する季節となってきました。彼ら・彼女らにとって、卒業論文を提出するまでは、大学附属図書館にも足しげく通わなければならない日々がしばらく続くことでしょう。

文字を介して過去を研究する歴史学(文献史学)では、当然のことながら、史料と先行研究の両方に向き合い、専門書とも格闘しなければなりません。したがって、学ぶべき環境として大学にどのような図書が揃っているかは、歴史学を専攻する学生にとって大切なことになります。

さて、静岡・浜松両キャンパスを併せた静岡大学の蔵書は約120万冊を誇り、そのなかでも十進法で「歴史」に分類された蔵書数は10万冊を超えます(2023年3月31日現在)。

静岡大学附属図書館の閲覧席

附属図書館の書庫

まず、静岡キャンパスの附属図書館に入ると、手に取った開架の図書を閲覧したり、自習したりできる閲覧席があります。

さらに、書庫のなかに入ると、そこには専門書がずらりと並べられています。これらの膨大な蔵書は静岡大学が長年の研究・教育活動を通じて収集したもので、地方国立大学として他の大学にも見劣りしないコレクションともいえます。

書庫のなかに並べられた日本史関係の専門書

静岡大学に限らず、これから大学で歴史学を学ぼうとする人にとって、自らの知的な関心に応えられる研究環境がしっかり整えられているかは、その大学を知る上で重要な情報になってくるでしょう。そして、知的な能力を培う訓練として、文章を読み、論理的な思考を導き出すことは、これからの世界のなかで大学生や社会人にも求め続けられていきます。

附属図書館から望む、秋の終わりの大学キャンパス

2023読書会

日本史分野・考古学分野では、11月4日(土)に、それぞれの地域で文化財の保存と活用に携わる卒業生の先輩方をお招きする「読書会」を実施しました。今年度は「まちづくりと文化財の活用」という共通テーマを立て、各報告のもと、卒業生・在学生・教員が議論を交わしました。世代を超えて両研究室のつながりをつくり、相互に知見を広げ、学び合う場となっています。

・菊池吉修:
「文化財を活かした地域づくり~静岡県での取組~」
・恩田知美:
「国史跡船来山古墳群を活かしたまちづくり~小さな本巣市だからできること~」
・山本邦一:
「基礎自治体の文化財行政職員に求められること~掛川市の事例~」

【開催案内】2023古文書展・考古展

来たる11月4日(土)・5日(日)に静岡大学でキャンパスフェスタが開催されます。

開催概要 -キャンパスフェスタ in 静岡-


日本史分野と考古学分野でも、それぞれの研究室で「古文書展」と「考古展」を開きます。
大学生たちによる共同研究の成果をお楽しみください。

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古文書展「安倍郡大原村における土地争論」
考古展「静岡県賀茂郡松崎町に残されている古道について」

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なお、大学祭・キャンパスフェスタの期間中は、一般車両による入構が制限されます。お越しの際は公共交通機関をご利用ください。