世界史ゼミ旅行(2024年12月7日実施)

世界史分野ゼミ旅行にて、静岡県伊豆の国市にある韮山(にらやま)に行ってきました。ゼミ旅行は、毎年3年生が行先・旅程を決め、行っているものです。コロナ禍だったため、ここ数年は中断されてましたが、数年ぶりに学部2~4年生と大学院生から参加者を募り、今年度は韮山反射炉と江川邸を見学しました。

なぜ、世界史のゼミで県内の史跡を訪れるのかと思うかもしれませんが、韮山反射炉も江川邸もペリー来航や蘭学の発達、ヨーロッパの工業化などの世界史で取り上げられる出来事と関係している史跡です。静岡県内の史跡と世界史との繋がりを感じてきました。

韮山反射炉では、ガイダンスセンターを見学後、ガイドさんに実際の反射炉をみながら、仕組みや歴史をご説明いただきました。

江川邸にて。「小屋組づくり」という木組みの建物の中に保存されている文書類・書画・武具などの展示品を学芸員さんの説明を伺いながら見学しました。

韮山反射炉に向かう道中にて……世界史戦隊現れる!?
(彼らは時空を行き来し、本来書かれるべき埋もれてしまった過去を救い出す)
当日はみんなで電車に乗ったり、たくさん、おしゃべりしながら歩いたりして、目的地をまわりました。

【世界史分野(戸部)】ロンドンで史料調査を行いました

世界史分野の戸部は9月下旬にロンドンにて史料調査を行いました。アジア史を担当している戸部がなぜロンドンで調査?と思うかもしれませんが、近代においてイギリスとアジアとの交流は盛んに行われていましたので、当然のことながらイギリスにも当時のアジアについて記録した史料はたくさん残存しています。

ロンドンの街並み

今回調査したのは、ロンドン市内のファリンドンという地下鉄駅から歩いて10分ほどのところにあるThe London Archives(ロンドン文書館)というところです。近代に中国や日本、台湾だけでなく英領インドやセイロン、オランダ領東インドなどで生産されたお茶を仕入れ、世界各国に輸出していたハリソンズ&クロスフィールド社、およびその関連企業の文書資料が膨大に所蔵されています。

文書館の入口

そのような史料群なので、もちろん一日では調査しきれません。今回で実に4回目の調査です。3日間しか時間が取れませんでしたが、それでもがんばって有用な史料を千ページ以上撮影することができました。日本に帰国後、それらを整理し、じっくりと読み込んでいくことになります。

休憩室でホッと一息

調査に際しては、書店で資料を購入したり、研究テーマに関わる地域を歩いてみたりすることも大事です。今回も、お茶屋さんを回ったり、20世紀末までお茶のオークションが行われていたという場所に行ったりしてみました。後者については再開発が進み、当時を想起させるようなものはほとんど見つけることができませんでしたが、テムズ河との位置関係など、現地に行かないと気付けないようなこともいろいろありました。

ロンドン大学そばの由緒ある書店

今後も調査を続けていきながら、成果を少しずつ出していきたいと思います。なお、今回の調査においては科学研究費補助金基盤研究(C)「多様性という視野から見た日本茶業・茶文化に関する分野横断的研究」(課題番号:24K15483)の補助を受けています。

世界史食事会を開催しました

世界史分野の恒例行事である「世界史食事会」を、コロナ流行以来、5年ぶりに開催しました。

古い時代に世界各国で食べられていた料理を、当時のレシピを参考にして復元し、みんなで食べる、というこのイベント。今年度前期は古代ローマ料理を復元しました。

心地よいカルチャーショックを感じつつ、おいしくいただきました。

世界史食事会 チラシ

世界史食事会チラシ

左から茹でローストチキン、古代ローマ風リゾット、カブのサラダ

矢野涼子講師が着任しました

世界史分野の教員として矢野涼子講師が4月1日に着任しました。ご専門はオセアニア近現代史で、太平洋諸島植民地における現地住民たちと支配者たる欧米人との関係性について主に研究されています。
これにて歴史学・考古学コースは再び教員7名体制に戻ります。