藤井 真生 教授(ヨーロッパ中世史)

東中欧のチェコを中心に、中世における国家共同体や民族意識の形成過程、植民運動、さらには宮廷文化や図像資料、飲酒文化などを研究しています。中世ヨーロッパ社会という異文化を考察することで、現代日本社会における常識や価値観の相対化を試みています。個人の研究とは別に、全学的プロジェクトでは、発酵とサステナブルな地域社会研究所、多文化共生研究所に参加しています。

主な業績:『中世チェコ国家の誕生』(昭和堂、2014年)、(翻訳)『中世仕事図絵』(八坂書房、2017年)。

教育面では、各種講義や演習、講読授業を担当するほか、中世史に限らず古代から近現代まで、幅広く西洋史に関わる卒業研究を指導しています。2024年度からは矢野先生に近現代史を担当していただき、おもに古代からルネサンスあたりまでのテーマを指導することになります。直近3年間(2021-2023)の卒論指導分野:ビザンツ史、ローマ史、ソ連史、現代アメリカ史、近代イギリス史、近世アメリカ史、近代イギリス女性史。

その他、地歴教員養成講座を開催し、教員志望の学生・院生と現職教員による学び合いの場を提供しています。また、12月には高校生による文系探究活動の成果発表会・大学生との交流会を開催しています。