【スタッフ活動報告】教育・アウトリーチ部門 板倉美奈子教授

教育・アウトリーチ部門の板倉教授が運営に携わっている静岡市脱炭素ワークショップが開催されました。

静岡市は、来年(2023年)3月に「第3次地球温暖化対策実行計画」を策定することになっています。この第3次計画の参考材料となるようなこれからを担う若者世代の声を集めるべく、静岡市は市内の高校生や大学生たちによる脱炭素に関するワークショップを6月以降3回にわたり行ってきました。

本学からも3名の学生(地域創造学環3年生・1年生、理学部4年生)が、大学生のワークショップに参加し、他大学の学生とともに、<自然環境教育チーム><経済・産業チーム><市民生活・危機管理チーム>に分かれて、脱炭素についての基礎知識を学びつつ、具体的なアクションを静岡市に向けて提言すべく討論を重ねてきました。

 

 

【参加学生の感想】

静岡市脱炭素学生ワークショップに参加して(静岡大学 理学部4年・FNさん)

私が今回、このイベントに参加しようと思ったきっかけは大学の国際交流課の方からイベントを紹介していただき、学校の垣根を越えて同じ課題に対して考察し解決策を提案できる機会が非常に魅力的だと思ったためです。また、自分達が考えたアイデアが自治体の方たちによってどのように政策としてまとめられていくのかを知りたいと思いました。

このワークショップを始めるまで、脱炭素と低炭素、カーボンニュートラルの違いがよくわからないという段階でした。最初は今回のプログラムに参加することに少し抵抗はありましたが、またとない機会だと思い参加を決意致しました。

3回のワークショップを通じて、脱炭素の活動がなぜ必要なのか、市を中心とした自治体が改善に向けてどのような活動を実施しているのか、そして自分たちが出来ることは何なのか改めて理解し考えることが出来ました。今回私は、エネルギー・農林水産(経済産業)チームに所属し、自治体や企業が中心となってアクションを起こすだけではなく、市民一人一人が参加できる形のアイデアを意識しました。そして、脱炭素社会の構築が日々の積み重ねなしでは達成できないように、市民にとって毎日続けられるようなアクションでなければ実現しないと思い、自分達なら何をするのか、そして考えたアイデアを市民、会社、自治会の視点に立ち再度考えなおすことを意識しました。

私は、3回のワークショップを経て、地球温暖化を中心とした環境問題がどのような現状になっているのか、実際に解決を目指して実施されているイベントの注目度や市民の関心の度合い、市民や企業にきちんと理解してもらうために効果的な伝え方や発信方法など文献やニュースでは気づくことのできない事を現場の人の話をたくさん聞き、自分にできる事を改めて考えたいと思います。11月には、市長に対する提案発表会の実施を予定しています。それまでにチームの方々と話し合いを進め、当日はよりよい提案をできるように頑張りたいと思います。