2026年3月6日朝日新聞にて発酵研の記事が報道されました。
2026年2月14日 登呂赤米酒完成披露会
発酵研では、登呂遺跡での赤米栽培への参加、また赤米を使用した日本酒造りへの試みを2024年度から行なっています。2024年度は大村屋酒造さんに製造していただきました(2024年1月24日 大村屋酒造さんでの酒造り体験)。2回目となる今回2025年度は萩錦酒造さんにお願いいたしました。その成果となる赤米酒を披露する会を、2026年2月14日に cosa foodhall で開催しました。
参加者の皆さまには、赤米酒を試飲していただきました。萩錦酒造さんには、生酒、にごり酒,火入れした赤米酒の三種類をご用意いただきました。
乾杯のあと,岡村渉さん(静岡市立登呂博物館長)から、登呂遺跡の歴史と登呂遺跡で行われている稲作について、お話をいただきました。登呂で赤米栽培が始まったきっかけは、考古学的な裏づけのあるものではなく、「古代に赤米が栽培されたかどうかは不明だけれども,野生種に近い赤米が(も)栽培されていたのではないか」という推測にあったこと、しかしながら登呂での稲作が始まっておよそ40年、市民に根づいてきていること、などについて触れていただきました。
赤米酒製造の際にできた酒粕を利用して、鈴木実佳先生(人文社会科学部)がパウンドケーキやクッキーをつくってくださり、参加者に提供されました。cosa foodhall の食事を楽しみながら歓談しました。
篠原和大先生(人文社会科学部/登呂農耕文化研究所長)に登呂遺跡での実験考古学のお話をしていただきました。また,2024年度に赤米酒の試験製造をしていただきました日比野哲さん(大村屋酒造場社氏)に赤米酒の色についてお話をいただきました。搾りたての赤米酒は赤みはなく薄い黄色ですが,光を浴びると赤みが増してきて鮮やかなピンク色になります。赤米の果皮の成分がその原因だろうということです。
最後に,萩原綾乃さん(萩錦酒造株式会社杜氏)から、今年度の赤米酒の試験製造の過程や工夫点など、お話をいただきました。通常の酒米と違い,赤米は溶けないことから,飲んだときに少し穀物感を感じ,香りにも特徴が出ることも伺いました。
登呂赤米酒完成披露会には、赤米酒製造にご協力いただいた関係者の方々、登呂遺跡の稲作にご協力いただきました方々などをお招きしましたが、大変盛況な会となりました。今回、試験製造した赤米酒は販売ができないため,参加者の皆さまにプレゼントしました。
発酵研では、2026年度も登呂遺跡で赤米栽培を行います。ぜひご参加ください。そして,2026年度もふたたび完成披露会を開催し、喜びを分かち合いたいと思っております。
2026年 登呂遺跡古代稲作赤米栽培・酒造りボランティア募集
静岡市駿河区の登呂遺跡は、日本で最初に確認された弥生時代の水田遺構です。特別史跡のなかで、弥生人の気持ちに思いをはせつつ、復元木製農具のかたち、用途、使い方、耐久性などを体験しながら、神事に使われている赤米を栽培しましょう。また、収穫した赤米を使い、中島自噴帯の水で造るお酒をともに味わいましょう。
学生、一般の方問わず、参加大歓迎!
- 農作業をしますので、汚れてもよい格好でおいでください。また、飲み物をご持参ください。
- お昼ごはんを提供します。
- ボランティア後の懇親会、登呂遺跡で食されていた(であろう)魚介と赤米のパエリア炊き出し、登呂遺跡古代稲作酒粕スイーツ試食、登呂遺跡試験醸造酒お披露目会ご招待などなどを予定しています。
- 毎回の作業等の詳細は、参加申込者にメールにてご案内します。
2026年度登呂遺跡古代稲作酒造りプロジェクト・スケジュール
9時に登呂博物館前に集合、16時現地解散(部分参加も可能です)
- 雨天の場合、原則として1週間順延します。
- 5月3日(日) 現地打ち合わせ・田起こし ボランティア10名募集
参加登録
- 5月30日(土) 代掻き・畔作り ボランティア20名募集
参加登録
- 6月6日(土)・7日(日) 田植え ボランティア20名募集
参加登録
- 7月11日(土) 草取り ボランティア10名募集
参加登録
- 8月8日(土) 草取り ボランティア10名募集
参加登録
- 9月12日(土) 草取り ボランティア10名募集
参加登録
- 11月7日(土) 稲の刈取り・乾燥 ボランティア20名募集
参加登録
- 11月8日(日) 稲の刈取り・乾燥 ボランティア20名募集
参加登録
- 11月21日(土) 足踏み脱穀 ボランティア10名募集
参加登録
- 11月22日(日) 籾摺り・計量 藁を田んぼに戻す ボランティア10名募集
参加登録
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更新記録
【2026/01/24】この記事を公開しました。参加登録が可能になりました。
2026年1月22日 サイエンスカフェ in 静岡
2026年1月22日(木)に、登呂農耕文化研究所長の篠原和大先生(人文社会科学部)が、理学部主催のサイエンスカフェ in 静岡にて、「登呂遺跡の実験と科学」のタイトルで、講演されました。
登呂遺跡の発見から現在の公園整備までの歴史、発掘された農具(と思われるもの)を再現し実際に水田を耕すことができることを実証したこと、さらに、発掘された土器に残された成分および土壌から採取した花粉から放射性炭素から年代測定を行うことなど、登呂遺跡での研究の経緯や成果に触れる内容で、篠原先生の実験考古学の一端を学ぶことができました。参加者は50名を超え、大盛況でした。
発酵研は、2025年に、登呂農耕文化研究所とともに、登呂遺跡の田圃にて、弥生時代の農法を再現しながら赤米(種子島宝満、焼津)を栽培しました。現在、萩錦酒造にてその赤米を使用した日本酒を製造中で、2月に完成します(販売の予定はありません)。
今年も引きつづき赤米栽培に取り組む予定です。田起こしから育苗、田植え、草取り、稲刈り、脱穀まで、ボランティアの皆さんのお力が頼りです。追ってお知らせします。ぜひご参加ください。
新聞報道 2026年1月9日
2026年1月9日に朝日新聞にて発酵研の記事が掲載されました。
2026年1月10日 登呂遺跡古代稲作赤米試験醸造 萩錦での留め
昨年11月に稲刈りをし、年末に萩錦に運んだ登呂遺跡古代稲作による赤米による試験醸造酒造りが始まっています。昨年度の大村屋酒造場による試験醸造酒は一段仕込みでしたが、萩錦は三段仕込みをとられるとのことで、留めの作業に参加させて頂きました。赤米は香りも手で触った感覚も温度の下がり方も異なり、おいしい色よいお酒にするには多くの試行錯誤を要することを体感させて頂きました。次はしぼりの作業に参加させて頂く予定です。
お酒が無事にできた暁には、登呂遺跡での古代稲作に参加してくださったボランティアの方々にお披露目しようと思っています。お酒の飲めない学生さんには萩錦さんが赤米で甘酒を作ってくださる予定です。また赤米はパラパラしているのでおにぎりに向かず、パエリアによいようなので、発酵研で振る舞いパエリアができればと考えています。お楽しみに!
2025年11月22日 登呂遺跡古代稲作・脱穀
2025年11月22日に稲刈りをして一週間乾燥させた稲を脱穀しました。田んぼから脱穀する場所まで運ぶのが大変で、人数が必要な作業です。参加してくださった学生さんたち、静岡市民の皆さんに感謝です。来年度は一連の作業を登呂博物館のサポートなしで実施しなければならないので手順をしっかり覚えておかないとなりません。
かなり藁が残ってしまっており、お酒造りの際にご迷惑をおかけすることになりました。なかなかきれいにはいかないものです。残った藁れ参加してくださった静大の事務方さんがとても素敵なお正月飾りを作ってくださいました。
2025年11月15日 登呂遺跡稲刈り1日目
稲刈り予定日に雨に降られ延期していた稲刈りをようやく始めることができました。新田開発した発酵研の田んぼは大豊作で想定を遥かに上回る収穫となりましたが、水が入っていたため泥濘のなかでの稲刈りはかなり体力を奪われるものでした。また動力を一切使っていないため、遺跡を訪れた方たちに「大変だねえ」と言われました。
参加者で励まし合いながらどうにか稲刈り終了。秋晴れの気候のよいなかでの稲刈りは疲れましたが、大変爽快でした。
新聞報道 2025年12月29日
発酵研の木村洋子先生と樋口美由紀さんが立ち上げられたスウィースト(Swyeast)社の発酵シロップへ至る取り組みについて、朝日新聞デジタルにてとりあげられました。