2026年1月22日 サイエンスカフェ in 静岡

2026年1月22日(木)に、登呂農耕文化研究所長の篠原和大先生(人文社会科学部)が、理学部主催のサイエンスカフェ in 静岡にて、「登呂遺跡の実験と科学」のタイトルで、講演されました。

登呂遺跡の発見から現在の公園整備までの歴史、発掘された農具(と思われるもの)を再現し実際に水田を耕すことができることを実証したこと、さらに、発掘された土器に残された成分および土壌から採取した花粉から放射性炭素から年代測定を行うことなど、登呂遺跡での研究の経緯や成果に触れる内容で、篠原先生の実験考古学の一端を学ぶことができました。参加者は50名を超え、大盛況でした。

発酵研は、2025年に、登呂農耕文化研究所とともに、登呂遺跡の田圃にて、弥生時代の農法を再現しながら赤米(種子島宝満、焼津)を栽培しました。現在、萩錦酒造にてその赤米を使用した日本酒を製造中で、2月に完成します(販売の予定はありません)。
今年も引きつづき赤米栽培に取り組む予定です。田起こしから育苗、田植え、草取り、稲刈り、脱穀まで、ボランティアの皆さんのお力が頼りです。追ってお知らせします。ぜひご参加ください。

2026年3月7日 東洋と西洋における発酵文化と社会

2026年3月7日(土)10:00 — 16:00 東洋と西洋における発酵文化と社会
静岡市葵生涯学習センター 31集会室

2026年3月7日(土)

10:00-11:00
内山 智尋(静岡大学未来社会デザイン機構)
ミャオ族の発酵文化
11:00-12:00
戸部健(静岡大学人文社会科学部)
近代中国における茶館の役割
13:00-14:00
澤井一彰(関西大学文学部)
オスマン帝国の都イスタンブルにおける酒と発酵飲料
14:00-15:00
大原志麻(静岡大学人文社会科学部)
レコンキスタ期のワイン法にみるキリスト教徒とイスラームの関係
15:00-16:00
辻佐保子(静岡大学人文社会科学部)
アメリカの演劇と発酵飲料

2025年6月14日(土)静岡大学岳陵会記念講演

2025年6月14日(土)に東京四ツ谷のプラザエフにて静岡大学人文社会科学部同窓会岳陵会の記念講演に大原所長が登壇しました。

会場には文理学部、人文学部、人文社会科学部のOB、OGの皆さん、浜松工業会、農学部、理学部の同窓会からの参加もありました。事前に『静岡大学における産学連携〜発酵研が醸したい静大の未来〜』というテーマを頂いており、発酵研にこれまでとこれからについてお話しました。

これまで行ってきた研究は発酵研の以下のプロジェクトへとつながっています。

  • スペイン中世政治文化史に関する研究 → 静岡をスペインのバスクに
    • 日本学術振興会特別研究員DC 「エンリケ4世の王位継承抗争におけるプロパガンダ ( 2003年1月 ~ 2005年3月 ) 特別研究員奨励費(奈良女子大学)
    • 日本学術振興会特別研究員PD「 中世カスティーリャにおけるコミュニケーションからみた広域共同体の関係構造 ( 2006年1月 ~ 2008年3月 ) 特別研究員奨励費(大阪市立大学)
  • アダプテーションに関する研究 → ヒストリカル・ルーツブランディングに
    • 基盤研究(C)「翻訳の〈倫理〉をめぐる総合的研究 」( 2012年4月 ~ 2014年3月 ) 分担(静岡大学)
    • 基盤研究(B) 「ポストメディア時代の翻訳論 」( 2014年4月 ~ 2018年3月 ) 分担(静岡大学)
    • 基盤研究(B) 「言語・メディア・文化を横断するアダプテーションの総合的研究 」( 2019年4月 ~ 2023年3月 )分担(静岡大学)
    • 基盤研究(C) 「動物表象の統合的分析―文学文化・哲学・歴史による学際的研究の基盤構築」( 2019年4月 ~ 2025年3月 )代表(静岡大学)
  • 人の移動に関する研究 → 静岡県内の観光学・聖地巡礼へ
    • 基盤研究(B) 「近世移動学の構築―ユーラシア世界と太平洋・ 大西洋世界における移動の統合的分析― 」( 2016年4月 ~ 2019年3月 )分担(宮城教育大学)
    • 基盤研究(C)「スペインとメキシコにおける聖ヤコブ信仰の継続と変容の統合的分析」2017年4月 – 2022年3月)分担(専修大学)
    • 基盤研究(B) 「ユーラシア東西における近世的地域秩序の形成:「大国」「小国」関係の変容に着目して 」( 2025年4月~ ) 分担(東京大学)
  • こういった研究の経緯により、発酵研として下記のような産官学連携が可能となってきました。
    • 静岡県ガストロノミーツーリズム有識者会議
    • 静岡ワイルドガストロノミー協議会・幹事
    • 静連協委第1号 南アルプスユネスコエコパーク登録10周年記念講演会及び交流会企画・運営等業務
    • 静岡市「南アルプスユネスコエコパーク高山植物由来酵母活用事業」
    • 静岡市大河ドラマ「どうする家康」活用推進協議会共同研究
  • 今後の活動として,
    • ヤチヤナギ・カラハナソウといった絶滅危惧植物や静岡を南限とする植物によるビール造りによる地域活性化
    • 家康公CRAFTの定番化、新たなビアスタイルの模索・伊勢角屋麦酒との家康公酵母共同研究、富士市での家康公CRAFT醸造
    • 南アルプスユネスコエコパークとの連携による高山酵母の多様性とウイスキー酵母としての利活用
    • 静岡市、県、県外への食文化の復刻、再構築、発信の拠点へ(今年度は和食展、公開講座を実施します)
    • 静岡大学東部サテライトとの連携による豆州八十八カ所の構築
    • 登呂遺跡古代稲作による古代米栽培と酒造り
    • 葵使が静岡まつりに運んで来て葵小学校で栽培が成功しているフタバアオイのストーリー性により高付加価値化した酵母による発酵食品開発
    • 他の企業や研究機関で単離された酵母の受託酵母解析研究(有償)を行える体制づくり
    などを行い、日本有数の発酵文化創造拠点を目指していければと思っています。

岳陵会のXでも当日の様子が紹介されています。