天竜ブランチ / Tenryu Branch



■天竜ブランチ



天竜ブランチ(上阿多古)は、天竜川水系の一つである阿多古川の上流部に位置します。広さは61haで、その95%以上をヒノキの人工林が占めています。このうち、80年生の林分が面積比で52%、100年生の林分が11.3%、その他は主に50年生以下の若齢造林地です。この他に、テーダマツとヒノキの二段林やクロマツ林、さらに沢沿いや山頂に小面積の照葉樹二次林が点在しています。

気候は暖温帯に属し、年平均気温と年降水量はそれぞれ14.4℃、2,300mmです。降雪は年数回ありますが、積もることはほとんどありません。冬季には北西の常風が強く吹き、乾燥します。土壌は黄褐系褐色森林土で乾性土壌が広く分布しています。

2014年11月に天竜森林管理署と相互利用協定を締結し、天竜ブランチに近接する「観音の森」保護林(4.6ha)を実習や研究に活用できるようになりました。保護林には旧幕時代にスギが植栽されましたがその後放棄され、現在ではアカガシ、スダジイ、カゴノキなどの常緑広葉樹が侵入して林冠を構成する、針広混交林に近い林相になっています。

天竜ブランチでは、植栽樹木および観音の森を含む照葉樹の二次林の構成樹種、林床に広く分布するヤブムラサキ、クロモジ、ヒサカキ、サンショウなどの低木をあわせ、150種以上の樹木を見ることができます。
フィールド植物図鑑(天竜ブランチ)

以上のような森林の特徴を活かし、人工林の管理や里山の景観生態に関する教育研究を行っています。
天竜ブランチの林班概要図 (pdf)

◯研究教育設備
【気象観測用鉄塔】
ヒノキ人工林上空の風速を測定するために建設された高さ25mの鉄塔です。同じ仕様の鉄塔が2基設置されています。


その他の設備:気象ステーション、ブナ科見本林

◯宿泊施設
フィールドから車で15分ほどの場所に、事務所と2棟の宿舎があります。最大宿泊可能人数は50名で、各棟に風呂・トイレ・空調が整備されています。 また、講義室では無線LANによるインターネットが使用可能です。近年のフィールド利用頻度の増加にともない、エアコンや新館と本館をつなぐ渡り廊下の設置など、宿泊環境の拡充を進めています。

本館 : 講義室(30名)、厨房、風呂トイレ、1F寝室1(2名)、1F寝室2(10名)、2F寝室(20名)、談話室 (キッチン、冷蔵庫、電子レンジ)
女性専用棟 : 寝室(20名)、風呂トイレ(洗濯機、乾燥機)
事務所 : 事務室、2F教官室、実験室(15名)、風呂トイレ、2F寝室(1~2名)

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