前日の雨と当日雨の予報だったにもかかわらず(集合時間を1時間繰り下げて、当日を迎えてみると幸いにも曇天で暑さも和らぎ、もしかしたら絶好の雑草抜き日和)、10人が集まりました。我らの赤米たちは、他の田圃の頭を垂れている稲穂よりも遅い成長で、丈が伸びています。背が高いので打撃も受けやすいとのことですが、今のところは大丈夫。心配しなくてはいけないのは台風の風によりなぎ倒されることだとのこと。赤米の稲穂をよく見ると、黄緑色の穂のところどころにレモンイエローの星?雪?糸くず?ほこり?のようなものがちらほらしています。花です(稲に関するすべての知識は篠原先生提供)。この日の参加者は稲の花を見ることができたラッキーな人たちです。世の中に赤米の花の色を答えることができる人は何人くらいいるだろうか・・・
南側の田圃では、対処すべき雑草(特にノビエ)について教えてもらったものの、それを見つけてひっこぬこうとしてみたり、登呂が遺跡でなかった時代には使われていなかったであろう道具を使って切り取るよりも、黄色いバッタに出会ってそれを写真におさめようと追いかける頻度の方が高いくらい雑草は稀で、それでも多くの人がターゲット雑草をやっつけて満足感を得ていましたが、闘うべき雑草を見つけられなかった悲しい人もいました(私(鈴木実佳先生)のことです)。そんな具合で今日の作業は楽勝、と思ったのはやっぱり間違いでした。竪穴住居に近い方に移動してみると、田圃の状況は全く違っていて、説明を受けずともわかるような雑草に満ちていました。無言で黙々と草かき道具(南側では何のためにあるのかわからなかった道具が俄然頼れる利器となりました)を稲と稲の間を通し、果敢に挑みましたが、あまりの雑草の多さに圧倒されました。多さに圧倒されたものと言えば、トンボです。南側のときには、シオカラトンボがやってくるのが嬉しくて目で追っていましたが、後半の田圃では作業をする私たちの上はトンボの群舞という感じで、これはただトンボがいるというのではなく、私たちの作業との因果関係を疑わずにいられませんでして。トンボは単に秋を告げに来てくれるのではなくて、人が作業のために田圃に入り稲や草が動くと虫が飛び立ち、トンボたちが獲物を得るお手伝いをすることになるのでしょう。
終わりの見えない作業に絶望しかかった頃、「あとは稲の強さに任せましょう」という篠原先生のありがたいお言葉で、東屋にてお昼ごはん。赤米お稲荷さん、赤米炊き込みご飯など、みなさんで完食してくれました。炊き込みご飯のためにしゃもじを持ってくるはずだったのですが忘れてしまい、登呂博物館にてお借りしたとっても味のある大きな木匙が、登呂遺跡田圃ランチの気分を盛り上げてくれました。
ご参加のみなさん、おつかれさまでした。