この10月から鈴木ゼミに参加してくれている社会人学生修士1年の西崎さん(アマチュア無線の世界ではJK2KNHとして良く知られています)の研究関連でアンケート調査を行います。関係者の皆さんご協力よろしくお願いします。
背景:
全く同じアンテナを異なる環境に設置した際その飛び方が全く異なることがあります。身近な例では鈴木の自宅アンテナと全く同じランダムワイヤアンテナを大学に建てましたが、大学のアンテナのほうが格段に良い性能を発揮しています。これは大学アンテナが折板(金属の板を折り曲げた屋根材)の上に設置されていることから膨大な広さの「アース(接地)」が取れていることに対し自宅アンテナは数メートルのワイヤ(グランドラジアル)があるだけであり、更に庭木がすぐ横に迫っています。
研究ではこの事に着目。地上高やアースの取り方、近隣の障害物(建物や庭木など)が飛び方に影響するものと推測していますが、それらの違いを定量的に測定解析して、「その環境ではどうすればよいのか」の方向性を模索する研究を企画。その端緒として、現状アマチュア無線家の皆さんがどのような環境でどのように工夫しているのか、の実態を調査することとなりました。
過去記事で紹介したように、令和4年9月JARL静岡県支部大会で参加者200人に対して実施した予備アンケートで「HFアンテナにおいて皆さん苦労している」ということが分かりました。また従来は「一戸建ての方はアンテナに対する悩みはない」と考えていましたが、ところがどっこいで、一戸建てでもアンテナが満足に展開できずアパマンハムのように自宅2階のベランダからやっとの思いでアンテナを突き出している、というような例もありました。これは静岡(微妙に田舎?)だけの特殊な環境なのか、とも思いますゆえ、全国規模で調査を行うことにしたものです。
アンケート概要:
方式=グーグルフォームを使ったネット式アンケート
設問=全部で14問です(所要5分程度)
〆切=11月末日24時0分まで
アンケートへのリンク(以下をクリックすると外部サイトにジャンプします)→https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdjE1cxkF7oMcn6KLgZYaf_l6Le1qr9I4xWbAOz4QFr2lmScw/viewform
※ 静岡大学の情報セキュリティに対する宣言に従い調査を行います。匿名化処理(送信者の情報は破棄されます)を行ってから分析します。調査結果は研究活動にのみ使用します。
備考:質問は弊ゼミ鈴木または西崎まで
<2022.11.17昼:追記>
日本を代表するアマチュア無線のニュースサイトにて紹介していただきました。拡散ありがとうございます。
https://www.hamlife.jp/2022/11/17/antenna-installation-environment-survey/
<2022.11.19昼:追記>
五月雨式ですみません。質問が2件ありました。
◆Q1.ツイッター経由にて(スクショの一部モザイク加工):
A.お答え
アンテナ10式の型式を選択するところですが、フォームの仕様上こうなってしまって恐縮です。
行の一番左側に「無し」の選択肢があります。
例えばアンテナが1式しかない場合、1行目で例えば「八木アンテナ」を選択し、2行目以下10行目まで「(一番左の)無し」を選択して10行埋めてください。
グーグルフォームの仕様の関係もあって面倒ですみませんがよろしくお願いします。
◆Q2.Fafebook経由で頂きました。
「HFのアンテナの調査なのに周波数選択肢に50MHzがあるのは何故」
A.お答え
設置したアンテナに50MHzが乗っかっちゃっていて使えている場合、HF周波数に加え50MHzを選択してください。
説明不足で恐れ入ります。
以上です。