コロナ禍のSTAYHOMEで当座何をやろうかと考えたときに、今の私にできることと言ったらこれだよね、という事で、国内アマ局コールサイン関係で「いつかやろうと思っていたがなかなかできずにいたこと」に挑戦しました。今回はパート2です。
そのプロジェクトは「昔取得したコールサインの復活」と「体験臨時局の開設」です。今般、これらのプロジェクトの『東海総合通信局管轄分』について一応初歩的な成果(サフィックスアルファベット順で「7J2YAA」「8J2YAB」「7J2YAC」の3兄弟)が出ましたので、ここにまとめます。
まずは「体験臨時局」についてですが、これについては解説が既にあちこちにありますので、私が特にここに記すまでもありません。例示:本林さんのページ「R2告示151(体験臨時局)」
本稿では、職場設置のその体験臨時局「8J2YAB」を主眼に記述したいと思っているのですが、いろいろ思う事もありますので、他の「7J」のほうも触れます。まずは免許状(画像の一部を修正しています)を、サフィックスアルファベット順で。
7J2YAA 浜松ノビスクラブ:
8J2YAB 静岡大学MOT鈴木ゼミ (体験臨時局):
7J2YAC ACT CITY HAM CLUB:
続いて、免許の時系列について考察します。長文ごめんください。
今回の東海プロジェクトで最初に免許を得たのは、写真の順で言うと最後になるのですが、7J2YAC。コロナ禍自粛ムードのゴールデンウイーク中に動きました。5月1日に電子申請、5月19日には審査が完了しSASEを送付、5月23日には着弾しました。都合約3週間。全国に誇れる「東海総通殿の爆速処理」です。
参考:1973年にJR2BEFを開局したときは、(4月の国家試験を受け、従事者免許の手続きをした後)7月に局の申請をして開局は9月26日でした。まあそれに比べればさすが令和の時代、爆速です!
またこの頃「無線技術に対する理解と関心を深めることを目的として社団が臨時に開設するアマチュア局」という制度ができ、制度のポリシーが小生が所掌する「次世代ものづくり人材育成センター」の考え方とも一致しているのでこれが開局できるのでは、と考えました。どうせやるなら未復活だった「7J2YAA」もカムバックさせよう、と思い、この2局の申請を同時に行う事で準備を進めました。書類が整い、7月8日に2局まとめて(社団が違うので電子申請IDは別個になるので、同時という言葉遣いや表現が適切でない可能性はありますが、敢えて使います)同時申請を行いました。
早速翌日には「手数料払え(7J2)」「書類が変だぞ補正して(8J2)」の通知が来て、対応(手数料も同時に払いたかったので、7J2はこの時未対応。爆速東海総通なのですぐ次の連絡があると思い)しました。
が、が、そこからは牛歩。8J2の審査が遅々として進まず。爆速東海、どうかしてしまったのか。結局8J2の手数料通知が来たのは、補正対応から一か月以上過ぎた8月17日。この時すでに7J2の手数料納付期限を過ぎてしまいましたので、東海総通殿に連絡して、再度発番していただき、通知が翌日着。速攻で2局分同時に払いました。
手数料払えが来た以上、特段大きなミスは考えにくく、まあ爆速東海総通だから、一週間かそこらで免許着弾、とSASEを送りつつ、毎日ポストを確認する日々が続きました。
が、それからほぼ一か月音沙汰無し。審査が完了したのはなんと9月16日。Liteなシステムから通知が来たのがその翌日の17日。でもやっとこれで免許が来る、とさらにポストを覗く日々が続くわけですが、4連休を過ぎた9月23日になっても配達されない。もしやSASEのあて先とかに問題があって、すでに発送してくださっているのが迷子になっているかも、という事で、23日夕方名古屋の総通殿にお電話をいたしますと、なんと驚愕の答えが!
「まだ発送していません。ここにあります」
なんだって!勢いで「ならば明日24日に名古屋に行きますので、午後になるが窓口交付で免許を頂くことは可能ですか?」と聞いてしまいますと「はい、ではわかるようにしておきますので、気を付けて来局してください」と。ん~、24日は会議があるのだが万障繰り合わせて、名古屋へ行くことにしました。
24日。昼過ぎに東海総通(合同庁舎5階陸上課)殿に到着。「浜松の鈴木ですが免許状を受領に参りました」と窓口へ。係の方が、「あぁぁ、伺ってますよ、お待ちください。」と奥へ。持ってきたクリアファイルに、こちらから送った封筒と一緒に免許状が2枚入っていました。
「これですよね、ご確認ください」
一枚は「7J2YAA」よし!でもう一枚を見ると「JJ2YSH」と書かれている。なんだこれ!。
「7J2は受け取りますが、もう一枚のほうはコールサインが間違っている、いわゆる誤発給状態とお見受けしますので受領を拒否します。正しいものを発給してください」と申し上げると、窓口氏「わかりました、担当者は今日はコロナシフトで出勤していませんので、メモ書き残しておきますね」。
…え?免許状取りに来たんですけど…。
その後の『バトル』については(当方の大人げない部分もありそうな予感もあり)控えますが、無事に翌25日に正しく8J2YABの免許状にさし替わりました(手数料を同時に払っていることもあるでしょうが狙い通り、7J2と8J2は「免許の日」が同じです)。焦りましたよ、8J局の開局式典を26日土曜日に行う予定だったのですが、そこで「こちらは体験臨時局JJ2YSHです」ってやるわけにはいかんでしょ(涙)。無事式典はできました。奇しくも1973年のこの日に私のJR2BEFが産声を上げましたが、47年後にまたもう一局のご誕生です!めでたし。
免許までの時系列については以下に整理します。
7J2YAC | 7J2YAA | 8J2YAB | |
申請 | R2.5.1 | R2.7.8 | R2.7.8 |
補正通知 | - | - | R2.7.9 |
補正対応 | - | - | R2.7.9 |
手数料通知 | R2.5.8 | R2.7.9 | R2.8.17 |
手数料納付 | R2.5.10 | R2.8.18 | R2.8.18 |
審査完了 | R2.5.18 | R2.9.16 | R2.9.16 |
免許受領 | R2.5.23 | R2.9.24 | R2.9.25 |
7月10日以降に東海総通さんの爆速神話が倒壊したものと思われます。
さて:
ブログの記事はここで終わるはずでしたが、まだまだ後日談があります、続けます。
その26日の夕方とんでもないものを発見しました。総務省の無線局データベースのデータが更新されたのですが、なんと、7J2YAAは収載されているのに同日免許の8J2YABが無い。なぜだろうと一瞬思いましたが、すぐ正解がひらめきましたよ。
「免許は直ったがデータベースが直ってない」
JJ2YSHを引くと、「誤発給」の痕跡がまざまざと。
下段のJJ2YSHをさらにクリックすると…
あぁぁぁぁ、見てはいけないものだったかもしれないw。
そして新たな予感。「このままだと電波使用料の請求書はJJ2YSHで来るのか?」…。その期待は見事にビンゴ。もちろん電波利用料は「免許番号」で管理されているはずなので問題はない訳ですが、なんだかなあ。
免許の期間が1年と2週間なので、300円×13/12で325円のご請求。日割りではなく、端数切り上げの月割なんですね。なんだかなあ。
以上です、長文すみません。
<20201006追記>
昨夜遅く、または本日未明に更新が行われた模様で、総務省のデータベースにおける本件記事にかかる「誤記」部分の修正が反映されました。画像右上部分、いわゆるコールサインのところをご覧ください。
ということで、当該データベースにおいて「免許人名称」で『静岡大学MOT』を引いても正しく出力されるようになりました。
<追記は以上です>