2024年10月1日、2日に開催された第11回世界料理学会 in HAKODATEに出席してきました。
冒頭あいさつで静大・発酵研の大原所長が壇上にあがり、静岡における食文化の取り組みを簡単に紹介しました。大変長い時間の学会でしたが、メディアによく出られている笠原シェフやパティシエの辻口さんなど話術がすぐれた料理人の方々のプレゼンに引き込まれました。
岐阜におけるあゆのなれずし造りの試行錯誤、地域の生産者とのつながりなどコミュニティがあってこその料理であることなど発酵研がテーマとしてきた最前線の事例を伺うことができ貴重な機会となりました。
大阪大学大学院生命機能研究科の吉森保先生はオートファジーの基本的な仕組みや食材との関係をわかりやすく説明してくださり、料理と細胞レベルの研究のつながりについて勉強になりました。
余呉町の徳山鮓についてのお話は、日本発酵機構余呉研究所との連携にも触れられており、産学連携のありかたについても参考になりました。
美食の都サン・セバスティアンのレストランなどほぼなかったところから、Nueva Cocina運動により今日の躍進を遂げた経緯をビシ・イリサールさんの話から改めて学ぶことができました。
会場には大泉潤函館市長もおられ、弟さんが所属しているCREATIVE OFFICE CUEは食からのアプローチに力を入れており、伊藤社長は毎年のようにサン・セバスティアンに行かれているそうです。北海道と静岡で食の地域連携していきましょうという話をしました。11月のHokkaido Food Film Festivalにぜひお越しくださいとのことです。