昨年度に引き続き、今年度も年末の12月26日に、島田の大村屋さんで酒造り体験をさせていただきました。今回は、農学部の教職員3名と学生二人が参加しました。
朝3時20分に静大正門に集合し、車で現地に到着。辺りは真っ暗ですが、大村屋さんの建物からは、窯からでる湯気の煙がでているのがみえます。
作業は、蒸しあがった米を熱いうちにほぐす作業、若い学生は蒸しあがった米を肩に担いで運ぶ作業、麹にまぶした蒸米をほぐす作業、酒母を作る作業を手伝わせていただきました。真冬の夜明け前の寒い場所での蒸し米の作業、麹菌をまぶした米をほぐすのは温かい部屋の作業と、結構な温度差の中をいったりきたりしました。
ともかく清潔で丁寧な作業空間でした。一作業終わるごとに丁寧に掃除をします。麹や酵母だけをうまく育てて、他の雑菌ははいらないようにする作業です。また、作業では米一粒たりとも無駄にしません。
一段落すると、温かいお味噌汁がついた朝ごはんをご馳走になり、またその他の場所も案内していただきました。
酵母の培養温度などいろいろな点で、今後の我々の野生酵母の活用に関する活動において、参考になることがありました。酒造りを体験すると、伝統的な工程が、先人たちが発酵が微生物がなせる業とは知らないのにもかかわらず、麹菌や酵母にとって好都合の環境を作っていることがわかります。去年も感動しましたが、今年もまた感動した体験でした。