ヤチヤナギとカラハナソウの栽培方法、ヤチヤナギ散水・調査システムの操作方法

農学部の実験補助員の樋口さんに北海道から静岡大学に移植された絶滅危惧種ヤチヤナギとカラハナソウの栽培方法、そして人文避難広場に設置されたヤチヤナギ散水・調査システムの操作方法についてのインストラクション動画を作成して頂きました。発酵研メンバーはこれらの動画で方法を学び、栽培・繁茂に協力してもらっています。


2024年2月17日 ワインをめぐる飲酒文化と心理学

2024年2月17日に「ワインをめぐる飲酒文化と心理学」研究会を開催します。

日時: 2024年2月17日(土)14時~16時45分(13時30分開場)
場所: 人文社会科学部E棟101室

参加申込制です。 こちらからお申し込みください。申込みが定員に達しましたら参加の受付を終了させていただきます。【2024/02/19】お申し込みは終了しています。

以下のプログラムは現時点でのものです。変更の可能紙があります。

14:00-14:40
サン=テミリオンのワインの歴史と「テロワール」概念
加藤玄(日本女子大学文学部教授)
14:50-15:30
中世東中欧におけるワインの宗教的・文化的位置づけ
藤井真生(静岡大学人文社会科学部教授)
15:40-16:20
心がつなぐお酒と社会
橋本剛(静岡大学人文社会科学部教授)

当日の様子はこちらをご覧ください。

家康ゆかりの地の酵母でつくったクラフトビールが完成・販売

浅間神社で家康公クラフト発売日の9時から、家康公クラフトに使う酵母のサンプル採取と第一弾からの販売に多大なるご助力を頂いている権禰宜の宇佐美さん、酵母研究の農学部の木村先生、木村研の樋口さん、理学部の丑丸先生、人文の知念先生、横濱副所長、大原&学際科目「発酵とサステナブルな地域社会」履修学生&聖地巡礼演習メンバー、HHLの高見さん、静岡醸造の折山さんとでNHK12月1日昼のニュースと夕方のニュースで放送して頂くべく集合しました。

浅間神社ではお祓いを受けて一般に公開されていない境内の動植物を見せて頂きました。2000年前からの植生が保たれているそうです。しじみや手長えびもいてかつての海の近さを感じました。道路が通るまでは南アルプスから猿が来ていたそうです。なごりのフタバアオイを見ることが出来て感動しました。NPOの方たちが世話をされているそうです。

家康公の天下統一の軍配や生前の姿を留めた三河武士による家康の彫像も祀られており、崇敬の対象となっています。 浅間神社にはまだまだ多くの珍しい植物があるので、今後も分け入らせて頂きたいです。

【2023/12/05】浅間神社境内家康初恋の地ギフトショップ、駿府楽市、匠宿、イオン清水、静大生協は完売となっており、追加入荷の予定はありません。

ヤチヤナギ栽培・研究システム設置

11月23日、人文社会科学部避難広場にヤチヤナギ散水・計測システムが設置されました。システムは、水道水を利用しにくい場所で雨水を溜め、時間を決めて散水するものと、ヤチヤナギが植えられている気温や土の水分量などのデータをWi-Fi経由で常時計測するものとからなっています。工学部の下村先生が開発してくださいました。 設置作業には、工学部の下村先生、北海道総合研究機構林業試験場の脇田先生、農学部の研究補助員の樋口さん、人文社会科学部の鈴木先生、大村先生、大原所長、横濱副所長が参加し、丸一日がんばりました。 翌11月24日には、散水システムを清水区と富士宮市にも設置しています。 計測システムにより栽培環境を継続的に捕捉することを通じて、ヤチヤナギの安定栽培においてどういう条件が望ましいか、明らかになってくることが期待されます。

ヤチヤナギ散水・計測システムの設置とあわせて、脇田先生が、絶滅危惧植物のカラハナソウの根を自生地である北海道から移植されました。 カラハナソウは、明治初期、北海道・札幌にて日本ではじめてビールが造られた際使用されたもので、「和ホップ」などともいわれます。カラハナソウは早いうちに輸入ホップに切り替えられましたが、その原因は、カラハナソウが交配により香りをなくすため、ビール造りにおいて非効率であったことにあるのではないか、とも考えられています。 今回の移植は、香りのよい雌のカラハナソウのみを、交配の起こりにくい環境で栽培することを試みるためのものです。静岡県は、日本のなかで、カラハナソウが生育した記録のある南限の地であるといわれています。栽培に成功した際には、カラハナソウを使ったクラフトビールの製造・販売を行っていきたいと考えています。

北海道のカラハナソウは、人文社会科学部避難広場、農学部、清水区、富士宮市、御前崎市に植えられました。大事に成長を見守っていきたいと思います。