2024年6月28日に第1回静岡ガストロノミーツーリズム研究会が沼津市民文化センターで開催されます。副所長がパネルディスカッションに参加します。参加には申し込みが必要です。オンラインでもご参加できます。ぜひご参加ください。
参加申し込みは静岡ガストロノミーツーリズム研究会でご確認ください。
当日の様子はこちらをご覧ください。
2024年6月28日に第1回静岡ガストロノミーツーリズム研究会が沼津市民文化センターで開催されます。副所長がパネルディスカッションに参加します。参加には申し込みが必要です。オンラインでもご参加できます。ぜひご参加ください。
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2024年5月29日に静岡新聞で2024年5月25日に開催しました南アルプスユネスコエコパーク登録10周年記念連続シンポジウム 第2回「南アルプスのガストロノミーツーリズム」が報道されました。
5月25日(土)に南アルプスユネスコエコパーク登録10周年記念連続シンポジウム 第2回「南アルプスのガストロノミーツーリズム」が開催されました。
佐藤先生の講演では、浜松市天竜区の水窪地域をテーマに、同地域が広く日本アルプスを結ぶ「塩の道」の山間の要衝であり、南アルプスに属する山岳が連なるエリアでの稲作とは異なる雑穀、イモ、トチなどの食文化が形成されたと説明されました。飽食以後である昨今、ガストロノミーについて、現代の食文化の抱える問題を、飽食以前の食文化に立ち戻って考える必要性についても言及されました。
永松先生の講演では、井川地区の気候風土が生んだ食材・習慣・伝統・歴史などによって育まれた食を楽しみ、食文化に触れることを目的としたツーリズムを実現する取り組みについての紹介がありました。遠州・伊豆・駿府でのイベントを紹介し、井川地区ではワークショップから得られた様々なキーワードを手掛かりに、歴史・伝統・習慣・食材の視点から、井川において展開しうる様々な事業やプロジェクトについての展望が示されました。
永松先生の講演のあとに、農学部の木村洋子先生から井川のゆずと南アルプスの花酵母で作ったシロップのご説明があり、会場のみなさんに試飲をしていただきました。「発酵シロップがおいしい。生協で売って欲しい。独特な風味がしておいしかった。お酒で割ってもおいしそう。自分では松の実と氷砂糖の発酵ドリンクをつくって腸活をしている。発酵は素晴らしい技術。醤油にもエタノールがあるとは知らなかった」などの意見が寄せられました。
大原先生の講演では、消滅自治体に中山間地域が多いことから、山岳地帯の消滅が予言されてきた地域のなかで、著しくガストロノミ―により産業的に成功したスペイン・バスク地方について紹介されました。バスク地方は古くからモノトーン農業で有史以来食材が欠乏しており、キビ、稗、粟、りんごを食し、食文化、言語の点でヨーロッパの孤島とされてきました。しかし10年前にバスク祖国の自由によるテロ活動が完全に終息したことを大きな転機に、観光誘致に舵を切りました。バスクは食材のバリエーションがないことを逆手にとりkilómetroceroによる徹底的な地産地消、ゲルニカ爆撃といった歴史的な大きな事柄を平和博物館により喧伝し、Nueva Cocina運動により3つ星ホテルをサン・セバスティアンに集中させ、産官学連携によるガストロノミーに特化した大学設立、世界料理学会を開催、オープンレシピなどにより、長い時間をかけて少しずつ世界一の美食の都を築き上げました。また世界遺産サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路北の道はバスク州を貫いており、そこにはスペイン北部の巡礼路群、サン・ミジャン・ユソとサン・ミジャン・スソの修道院群、アルタミラ洞窟と北スペインの旧石器時代の洞窟画、ピレネー山脈・ペルデュ山の羊飼いの移牧、ビスカヤ橋など山の資源が評価された世界遺産が多数ある。井川とバスクには多くの共通項があることから、先進的な成功事例から何等かの処方箋を得たいところです。
今回のシンポジウムについては静岡新聞で事前に告知が報道され(「シンポジウム「南アルプスと食の旅」25日、静岡・レイアップ御幸町ビル」(5/16))、当日の様子は5月29日に静岡新聞紙面に記事にして頂きました(「南アルプスと食文化を考える 浜松・水窪地域テーマに講演会 静岡市葵区」(5/29))。
当日は100名にせまる多くの参加者がありました。大盛会となりましたこと御礼申し上げます。
プログラムはこちらをご覧ください。
2024年6月8日(土)10時00分~15時00分
場所:井川ビジターセンター
※6月8日(土)のセレモニーチラシの情報は、正確ではありません。誠に申し訳ありません。【5月24日更新】
井川ビジターセンターへの交通手段について、自家用車や葵トラベラーのツアー「井川編「井川満喫ツアー」」(要予約、定員30名、予約締切済)ではなく、バス(しずてつジャストラインと「てしゃまんく号」)で来られる場合には、以下の点にご注意ください。
難波喬司市長 挨拶
増澤武弘(静岡大学理学部客員教授) 「南アルプスユネスコエコパーク」
鈴木康平(東海特殊製紙グループ 十山株式会社取締役) 「Shearing the aples」
当日の様子はこちらの投稿をご覧ください。
現在本橋先生の研究室で育てて頂いているフタバアオイは京都三大祭りの一つである葵祭に欠かすことができません。 しかしながら葵祭に使うフタバアオイは現在不足しているようで、地域の小学校や企業などでフタバアオイを育ててもらいそれを上賀茂神社の境内の森に戻しているそうです。その里帰り式に5月11日に参加しました。また、フタバアオイを育てている新日本製薬、京都府立北稜高校の生徒さんたち、京都大学農学部名誉教授で京都市都市緑化協会理事長の森本先生にフタバアオイの栽培方法をご教示いただきました。来年から静岡大学で育てたフタバアオイが里帰りできるぐらい増えればと思います。
また桂葵奉製に鈴木先生が参加されました。
今年葵祭で使われたフタバアオイは静大に送られ水耕栽培を試みる予定です。
長野県青木村からやって来た長野県天然記念物の沓掛里芋(2024年4月30日の記事)を4月30日に静大静岡キャンパスの農学部に、そして5月10日に静岡大学農学部藤枝フィールドに植え付けしました。
45cm間隔で、培養土と肥料を混ぜ込んだ畑に植え、農薬を吹きかけました。これから水やりと虫や病気に気を付けて、栽培品種の半分ぐらいは増えて行ってくれればと願っています。秋の芋ほりが楽しみです!