久能山東照宮での酵母採取第一弾

所長から家康公ビール(仮称)企画の報告です。

7月29日に久能山東照宮で酵母採取を行いました。久能山東照宮で採取した酵母は駿河区ビールに使う予定です。農学部木村洋子先生と木村先生の研究室学生とともに私も採取に参加するつもりで日本平に行きました。山に入る服装と装備を携えてきたつもりだったのですが、「その格好じゃ山に入れない」と権禰宜さんから指摘を受け、すぐにお役御免になりました。次回のリベンジに向けて、農学部班の服装を目に焼き付けました。

農学部班の活動を参内者の方たちが見学していました。「大学が研究してる」とお話していただいているのを耳にして、関心を持たれるのだなと思いました。農学部班が採取している間、権禰宜さんが何事も詳しくご説明してくださり、大変勉強になりました。次は副所長や歴史文化班も連れていきたいと思います。

午後から木村先生の研究室で、午前に採取したヤブコウジの花の酵母の単離作業を見学しました。

葉っぱを培養液に入れて

バーナーでピンセットを炙って

ふたをします

これで酵母が採取できるそうです。

植物によっては、全く酵母がなかったり、あっても出芽酵母(ビール原料に使う酵母)じゃなかったりするそうです。植物の採取とその酵母の単離、および酵母の解析を繰り返し行うことで、ビール醸造に適した酵母を発見していくようです。科学はすぐに結果の出るようなものではありません。何度も挑戦することが必要です。酵母班頑張ってください!