ガストロノミー研究会が発足されました

歴史、生産、料理、地理などの様々な観点から講師をお招きし、講演や意見交換を通じて、静岡の魅力ある食と食文化の深堀りを図る ガストロノミーツーリズム研究会 が発足されました。研究会の代表者は発酵研メンバーの佐藤洋一郎先生です。発酵研の所長、副所長、サポーターメンバーが所属しています。

ガストロノミーツーリズムには発酵食品・飲料が不可欠です。南アルプス酵母の利活用について、ガストロノミーツーリズム研究会からご教授いただく予定です。

2022年9月20日に第一回の特別講演が開催されます。参加費は無料ですが、参加登録が必要です。ぜひご参加ください。

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第一回静岡大学プロジェクト研究所シンポジウムにて発酵研の講演があります

第一回静岡大学プロジェクト研究所シンポジウムが、下記のように開催されます。本学の3つのプロジェクト研究所からプロジェクトの特色や活動状況などについて報告が行われる予定です。発酵研からの報告は、横濱副所長が担当します。

日時∶9月13日(火)14時30分〜16時
開催形態∶オンライン(Zoom・事前登録制)

※参加いただくためには、事前登録が必要です。登録方法については、「第1回プロジェクト研究所シンポジウム開催のご案内」をご覧ください。

皆さまのご参加をお待ちしております。

第二回研究会を開催します

発酵とサステナブルな地域社会研究所R4年度第二回研究会を下記の通り開催します。

—◆-第二回研究会案内-◆—

日時 9月2日(金)13時~17時
場所 静岡大学静岡キャンパス人文L棟4階 経済会議室
対面+zoomによるオンライン開催

<発酵産業とコモンズ班>
13時00分―14時00分 大貝健二(北海学園大学経済学部)「量的縮小下における中小清酒製造業の展開―北海道・東北を中心に―」

<発酵に関わる歴史・文学・言語の研究と歴史文化拠点の形成班>
14時00分―15時00分 鈴木実佳(人文社会科学部言語文化学科)「18世紀のトウヒ(唐檜)ビール(spruce beer)」

15時00分―15時30分 大原志麻(人文社会科学部言語文化学科)「古代ギリシア・ローマのガルムー静岡での再現に向けてー」

***休憩***

<発酵×法令×SDGs×健康長寿のまちづくり班>
16時00分―17時00分 横濱竜也(人文社会科学部法学科)「発酵飲料の公共性」(仮)

【2022年8月30日】ふたつの講演題目を修正しました。
【2022年8月25日】ひとつの講演題目と講演順序を修正しました。

サントリー文化財団 2022年度 研究助成「学問の未来を拓(ひら)く」に採択されました

サントリー文化財団 2022年度 研究助成「学問の未来を拓(ひら)く」「コモンズ」としてのクラフトビール ―― 中世グルートビール再現醸造を通じた「発酵社会学」構築の試み(代表者 大原志麻)という研究テーマで採択されました。

本研究は、発酵という微生物の営みを利活用する人間社会のありようを、一方で生物学や農芸化学などの自然科学的見地、他方で歴史学・社会学・法学・経済学等の人文学・社会科学的見地をふまえて明らかにする「発酵社会学」と呼ぶべき学問領域を構築することを目的とし、とくにビールを主題にした共同研究を行うものです。

ビールは紀元前3000年頃から造られているとされていますが、その製造・消費については、発酵工程・品質管理や成分分析など、これまで酵母発酵学などが扱ってきた課題のみならず、どこで誰によりどのように造られ飲まれてきたか、その多様性が注目されるところですが、後者を描き出すためには人文学・社会科学の知見が不可欠です。たとえば、ヨーロッパでもチェコやベルギー、イギリスなど、歴史的にビール先進地域とされるところと、スペインのように第二次大戦後ビールの大量製造・販売がなされるようになったところとでは違いがあります。この違いがいかなる歴史的・社会的条件により生じたのか、人文学・社会科学的研究が待たれますが、いまだ十分とはいえません。さらに、わが国では、1994年の酒税法改正を契機に、各地で「地ビール」の小規模醸造が行われ、とくに2010年代以降高品質のクラフトビールが製造されています。このような動きを説明するためには、「地ビール」・クラフトビール醸造技術のイノベーションをみる一方で、ビール製造・販売・消費を条件づける社会構造を学問的に検討することが求められますが、このような研究も現状、散発的なものにとどまっています。

本研究は、上記の状況と課題に鑑み、「発酵社会学」構築のための社会実験として、中世グルートビール再現醸造と製品化を、「クラフトビール王国」ともいわれる静岡県を舞台に行うことを目指しています。

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第一回研究会(2022.5.6)スライド公開

2022年5月6日に行われました研究会のスライド(抜粋されたスライドを含む)をご覧いただけます。

第一報告:16時半~17時10分(質疑応答含む)
脇田陽一 (北海道立総合研究機構林研究本部林業試験場道東支場)
「ヤチヤナギその他樹木の香りの研究」

第二報告:17時15分~17時55分(質疑応答含む)
川瀬憲子 (静岡大学人文社会科学部経済学科)
「清酒産業と地域の内発的発展ーコモンズとしての静岡酵母を中心に-」

第三報告:18時~18時40分(質疑応答含む)
板倉美奈子(静岡大学サステナビリティセンター)
「食をめぐるグローバルな法制と発酵食品」

「都市社会におけるビール文化」セミナー(2021.11.6)スライド公開

2021年11月6日に行われました研究会のスライド(抜粋されたスライドを含む)をご覧いただけます。

木村洋子「酵母とビール」

大原志麻「中世カスティーリャ王国におけるビール文化」

藤井真生「中世チェコのビール文化」

鈴木実佳「19世紀料理本の自家製ビールと発酵食品」

横濱竜也「ビール醸造と法令」

大原ゼミ(西ヶ谷彩華、谷充代、青木桜子)