2024年2月17日「ワインをめぐる飲酒文化と心理学」風景

2月17日(土)に「ワインをめぐる飲酒文化と心理学」講演会を開催しました。 会場は静岡大学静岡キャンパス人文E棟と街中から遠かったにもかかわらず盛会で遠方からの参加者もいらっしゃいました。

第一講演は日本女子大の加藤玄先生の「サン⁼テミリオンのワインの歴史と「テロワール」概念」で、銘醸地サン=テミリオンがどのように誕生し、ワインを醸造し、世界遺産となったのか、またジュラードの役割についてお話し頂きました。

第二講演は静大・発酵研の藤井真生先生の「中世の東中欧におけるワインの宗教的・文化的位置づけ」で、ぶどうがない地域でのワインの扱い、特にキリスト教化や王権とワインの関係について史資料をもとに講じて下さいました。

第三講演は発酵研で初めての社会心理学からの講演で橋本先生に「心がつなぐお酒と社会」というテーマで飲酒した時の行動から人と人との親しさがなぜ促されるのか、心からどのような飲酒文化が形成されうるのかといった展望も示して頂きつつ、お酒のポジティブな側面についてお話しくださいました。

会場はかなりの熱気で、質疑応答の時間が全く足りませんでした。今後の展開が楽しみです。

プログラムはこちらをご覧ください。

2024年3月16日 地域の歴史文化を活かした酒造り

発酵研では酵母と由緒をつなげた発酵飲料の開発を手掛けています。とりわけ日本酒は重要な素材です。このシンポジウムでは洛中に唯一存続している蔵元である佐々木酒造の佐々木晃さんに京都での酒造りや産学連携の推進について基調講演をして頂きます。江川文庫学芸員の橋本敬之さんには戦国期の江川酒がなぜ造られるようになり、そして造られなくなったのかについて発見されたばかりの史料を手がかりにおしえて頂きます。北海学園大学の大貝先生には、東北6県の酒造りのトレンドと北海道がなぜ唯一酒造が増えていっているのかについてお話しを伺います。

地域の歴史文化を活かした酒造り

日時: 2024年3月16日(土)13時00分~16時00分(12時30分開場)
場所: レイアップ御幸町ビル7階 7-D会議室(JR「静岡駅」徒歩3分)

参加申込制です。 こちらからお申し込みください。申込みが定員に達しましたら参加の受付を終了させていただきます。

以下のプログラムは現時点でのものです。変更の可能紙があります。

司会 藤井真生(静岡大学人文社会科学部教授)
13:00-13:40
洛中での酒造りと大学との麹をつかった食品開発
佐々木晃(佐々木酒造株式会社代表取締役社長)
13:50-14:30
橋本敬之(公益財団法人江川文庫学芸員)
14:40-15:20
北海道、東北(山形・宮城)の酒造産業
大貝健二(北海学園大学経済学部教授)
15:30-16:00
パネルディスカッション
進行役:佐藤洋一郎(ふじのくに地球環境史ミュージアム館長)
参加者:佐々木晃/橋本敬之/大貝健二

2023年12月23日(土)「家康公クラフトというコンテンツ」風景

12月23日(土)「家康公クラフトというコンテンツ」講演会が無事終了しました。大学関係者、学生のみならず自治体関係者、地元企業の方など幅広い方にご参加頂き盛会でした。

東京から来ていただいた博報堂の瀬尾さんには、地域の自治体、企業をとりまとめてどのような商品開発が可能か、またビールによりどのようなコミュニティづくりができるかについて具体的な事例とともに多くの示唆を頂きました。BEER CITY SHIZUOKAという地域の価値・繋がりを発酵し続けるサステナブルなビールコミュニティ創造というご提案、誠にありがたいです。

フジヤマハンターズビールの深澤さんには富士宮におけるビール造り、そして発酵研と関わった中世グルートビール造りや今後のカラハナアソウビールの展望についてお話し頂きました。

横濱副所長には家康公クラフト一色だった今年一年の発酵研を振り返っていただき、コンテンツツーリズムについてご説明頂いたあと、『どうする家康』の大河ドラマツーリズムの分析と今後のクラフトビアツーリズムへの展望についてお話し頂きました。

その後の発酵研忘年会も盛り上がりました。

2024年2月17日 ワインをめぐる飲酒文化と心理学

2024年2月17日に「ワインをめぐる飲酒文化と心理学」研究会を開催します。

日時: 2024年2月17日(土)14時~16時45分(13時30分開場)
場所: 人文社会科学部E棟101室

参加申込制です。 こちらからお申し込みください。申込みが定員に達しましたら参加の受付を終了させていただきます。【2024/02/19】お申し込みは終了しています。

以下のプログラムは現時点でのものです。変更の可能紙があります。

14:00-14:40
サン=テミリオンのワインの歴史と「テロワール」概念
加藤玄(日本女子大学文学部教授)
14:50-15:30
中世東中欧におけるワインの宗教的・文化的位置づけ
藤井真生(静岡大学人文社会科学部教授)
15:40-16:20
心がつなぐお酒と社会
橋本剛(静岡大学人文社会科学部教授)

当日の様子はこちらをご覧ください。

日本学術会議中部地区会議学術講演会 「微生物がつなぐ文理融合研究―野生酵母クラフトビールと地域振興―」

2023年12月15日(金)に静岡大学大学会館ホールにて日本学術会議中部地区会議学術講演会 「微生物がつなぐ文理融合研究―野生酵母クラフトビールと地域振興―」を開催します。

微生物がつなぐ文理融合研究―野生酵母クラフトビールと地域振興―

「野生酵母による発酵飲料・発酵食品開発」

(A)「野生酵母に学ぶ多様な微生物世界」

  丑丸 敬史(静岡大学学術院理学領域生物科学系列教授)

(B)「地域の野生酵母が生んだ予想外の展開」

  木村 洋子(静岡大学学術院農学領域応用生命科学系列教授)

「歴史研究と物語性-家康公クラフトを一例として-」

 松本 和明(静岡大学学術院人文社会科学領域人間・社会系列准教授)

「日本におけるクラフトビールツーリズムの可能性」

 横濱 竜也(静岡大学学術院人文社会科学領域法学系列教授)

リンク:静岡大学プレスリリース

南アルプスの自然遺産とその活用(2023/10/07)風景

2023年10月7日に「南アルプスの自然遺産とその活用」というテーマでシンポジウムを開催しました。

増澤武弘(静岡大学 理学部 客員教授) 「南アルプスの植生」
南アルプスにどのような高峰があるのかの説明や、高山植物の特徴、そ南アルプス固有の植物や、分布のごく限られている植物など、貴重な植物も含まれていることを説明していただきました。 高山のロマンを感じることができました。

朝倉俊治(静岡ライチョウ研究会 会長)「世界の南限の生息地に棲む南アルプスのライチョウ」
ライチョウという高山帯以外ではお目にかかかれない鳥の生態や特徴を学ぶことができました。 ライチョウはうつくしいですね。

松本和明(静岡大学 人文社会科学部)「井川中山間地域の歴史ー江戸時代の駿遠国境についてー」
どのように境界線がつくられたのかを歴史的に振り返り検討がなされ、現代までその歴史が踏襲されていることが説明されました。

丑丸敬史(静岡大学 理学部)「井川、南アルプスのめぐみ、花酵母」
ビールをつくるにあたり、酵母の大事さを知ることができました。酵母それぞれに特徴がありおいしいビールを飲むためにはたくさんのハードルがあるようです。静岡農業高校の方々の南アルプス酵母を使用したパン作りの紹介もありました。

平井岳志(十山株式会社)「南アルプスでウィスキーをつくる」
南アルプスでウィスキーをつくることが過酷であることがひしひしと伝わりました。 またそれに付随するブランドというものを感じることができました。

今回の研究会の司会は木村洋子先生(農学部)でした。

「南アルプスの自然遺産とその活用」シンポジウム参加者募集中です

2023年10月7日にシンポジウム「南アルプスの自然遺産とその活用」が開催されます。現在参加者募集中です。ぜひご参加ください。シンポジウムの詳細はこちらをご覧下さい。

参加申込制です。 こちらからお申し込みください。申込みが定員に達しましたら参加の受付を終了させていただきます。

2023年12月23日 家康公クラフトというコンテンツ

2023年12月23日に研究会「家康公クラフトというコンテンツ」を開催します。NHK『どうする家康』終盤での家康公CRAFT第三弾販売と総括を行います。

日時: 2023年12月23日(土)13時~16時
場所: B-nest 静岡市産学交流センター プレゼンテーションルーム(ペガサート6階)

参加申込制です。 こちらからお申し込みください。申込みが定員に達しましたら参加の受付を終了させていただきます。

以下のプログラムは現時点でのものです。変更の可能紙があります。

13:10-13:50
地域と一緒に創るビールブランドの可能性
瀬尾瑛峻(博報堂)
14:00-14:30
グルートビール及びビール醸造と地域とのつながり
深澤道男(株式会社FARMENT)
14:40-15:20
家康公クラフトと大河ドラマツーリズム
横濱竜也(人文社会科学部)

当日の様子はこちらをご覧ください。

家康公クラフトのオリジナリティ(2023/07/29)風景

「家康公クラフトのオリジナリティ」講演会が盛会にて終了しました。

木村先生には駿府の家康公歴史拠点から採集された飲料用酵母である「家康公酵母」誕生に至る経緯をご説明くださいました。

アオイブリューイングの福島さんには産官学によるオリジナルの酵母を用いた家康公クラフトのもつポジティブな可能性と今後の「うなぎパイ」に匹敵する駿府の名物になる期待についてお話しくださいました。

藤井先生には都市とビール文化の関係性の歴史についてチェコの事例をもとに、静岡市とクラフトビアの関係性について展望して頂きました。

掛川東病院の宮地院長にはビールの持つ人と人をつなげる特長から家康公クラフトの地域アイデンティティを形成する力についてお話し頂きました。

当日のプログラムはこちらをご覧ください。

令和5年度ふじのくに学ガストロノミーツーリズムのモニター講座参加者募集

来年度での本格的な開講に先立ち、令和5年10月28日(土)、29日(日)に静岡県の食文化について学ぶ、ふじのくに学ガストロノミーツーリズム講座のテスト版が開かれます。

所長が講義2「ガストロノミーツーリズムに関して-世界の先進事例比較-」を担当します。主に美食の都サン・セバスティアンにおけるガスツー最前線についてお話します。

参加者募集中です。参加をご希望の方は8月25日までにこちらのサイトで参加申し込みをしてください。みなさまのご参加をお待ちしております。