2023年5月27日 家康公CRAFTお披露目・乾杯イベント

2023年5月27日に家康公ゆかりの地で採取した酵母によるクラフトビール「家康公クラフト」のお披露目・乾杯イベントがありました。

イベント開始の前に、静岡浅間神社大拝殿にて、家康公CRAFTのヒット祈願が行われました。発酵研からは、酵母開発を担当している丑丸先生(理学部)、木村先生(農学部)と、所長、副所長が参列しました。浅間神社は、今回発売された家康公CRAFTの原料である、フタバアオイの野生酵母を採取した場所です。その点でもとても感慨深いひとときでした。

その後、青葉イベント広場(葵スクエア)にて完成披露セレモニーとSBSラジオ「それいけ!曖昧moco」の公開放送が行われました。完成披露セレモニーには、NHK大河ドラマ「どうする家康」に酒を飲むほど強くなる「飲んべえ侍」として描かれた戦国武将の本多忠真役で出演する波岡一喜さんが参加されました。SBSラジオ「それいけ!曖昧moco」には丑丸先生が出演しました。

家康公CRAFTお披露目・乾杯イベントでは家康公クラフトの販売が行われました。軽食販売も行われ、青空のもとでおいしいビールを飲めました。乾杯イベントで販売予定されていたビールは完売されたそうです。

家康公CRAFTは静岡浅間神社内にある家康公初恋の地しずおかギフトショップで販売されています。売り切れ次第終売です。ぜひお試しください。

家康公CRAFTお披露目会に関する報道

2023年5月27日に開催されました家康公CRAFTお披露目会に関する記事が報道されました。

【関連記事】

2023年5月25日(木)静岡新聞報道

2023年5月27日に開催されます家康公ゆかりの地で採取した酵母によるクラフトビールのお披露目・乾杯イベントに関連する記事が静岡新聞で報道されました。“家康ビール”完成 久能山東照宮などゆかりの地から酵母 産学官連携「静岡の代表格に」(あなたの静岡新聞)

2023年5月27日(土)家康公ゆかりの地で採取した酵母によるクラフトビールのお披露目・乾杯イベント

2023年5月27日(土)午後に静岡市葵区役所の葵スクエア(Google map)にて家康公ゆかりの地で採取した酵母によるクラフトビールの販売イベントが開催されます。ぜひお立ち寄りください。

クラフトビールの販売は10時30分から17時00分までです。キッチンカーで軽食も販売されます。

完成披露セレモニーやラジオの公開放送もあります。詳しくはこちらの記事(静岡市大河ドラマ「どうする家康」活用推進協議会)もしくは静岡大学イベント情報をご覧ください。

この記事は随時更新していきます。

【関連リンク】

【更新情報】
5/23 21:50 クラフトビールの販売時間と「静岡市大河ドラマ「どうする家康」活用推進協議会」へのリンクを追記しました。
5/24 18:00 題目を微修正しました。
5/25 10:30 関連リンクを追加しました。

発泡酒試験製造免許を取得しました

2023年5月15日に静岡大学名義で、発泡酒試験製造免許を取得しました。クラフトビール醸造所とともに、家康公CRAFTのような野生酵母ビール(発泡酒)をつくる際、発酵研・酵母開発担当が酵母培養・提供をスムーズに行っていくうえで、免許は欠かせないものでした。今回の免許取得で、クラフトビール醸造所との緊密な連携作業が可能になります。

2023年6月17日 駿府の家康公と薬草

家康は、人質として今川氏のもとにいた幼少・少年期、天正14(1586)年以降居城を浜松から駿府に移した時期、慶長12(1607)年から亡くなるまでの大御所政治期と、生涯に三度、その人生の3分の1を駿府を拠点にして過ごしました。また、健康法に関心が深く、長寿であった家康が、駿府に漢方薬草園をつくったことも知られています。

大御所時代、家康公が駿府でどのように過ごしていたか、駿府薬草園での薬草栽培がどのようなものであったかをふりかえり、静岡の歴史を活かしたビールづくりのあり方を考えます。

日時: 2023年6月17日(土)14時~17時 13時半開場
場所: 静岡駅前会議室 B館301号室

参加申込制です。 こちら からお申し込みください。お申込みが定員に達しましたら参加の受付を終了させていただきます。
【お申し込みを終了しました】

司会:藤井真生(静岡大学人文社会科学部)

14:00-14:45
「大御所家康と駿府」
本多隆成(静岡大学名誉教授)
15:00-15:45
「家康公と駿府御薬園ー東西の世界と植物学の長期の構造」
鈴木晃仁(東京大学文学部教授)
16:00-16:30
「駿府と関係する野生植物を使った発酵飲食料」
脇田陽一(北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場森林環境部長)
16:30-17:00
全体での質疑応答

当日の様子はこちらをご覧ください。

『どうする家康』と「家康公クラフト」―家康公の駿府生活を訪ねて(2023/04/22)風景

「『どうする家康』と「「家康公クラフト」ー家康公の駿府生活を訪ねて」は静岡新聞と前日のNHKニュースでの告知のお蔭もあり、当初の定員を上回る80名を超える参加者があり、大盛会でした。

人文社会科学部の松本和明先生の「武士とビール」では、家康公がビールを呑んだか呑まなかったかを含め、家康公の時代から幕末までの武士と日本に入ってきたビールとの関係について、扱われました。

同じく人文社会科学部の貴田潔先生の「中世の酒宴と今川氏」では、寿桂尼の甥山科言継による『言継卿記』を通して、戦国期の酒宴で、どのようなものが食されていたか、酒好きと思われる言継の飲みっぷり、そして駿河国における酒造のありようなどについて、ヴィヴィッドに描かれました。

ふじのくに地球環境史ミュージアムの佐藤洋一郎館長の「家康公時代の発酵食品と「駿府料理」の再現」では、家康の食事の再現に関わられた経験から説き起こし、粽と柏餅をめぐる東西文化の違い、味噌や納豆、きなこといった大豆製品の歴史的・地理的な広がりなど、食文化研究に精通されている佐藤先生から表題に関わるさまざまな事例や視角が示されました。

理学部の丑丸敬史先生からは、静岡市の家康公に関わる歴史拠点からの野生酵母採取と家康公ゆかりのクラフトビール造りのなかで、なかなか好適な酵母が採れずに苦心したこと、そのなかで酵母を見つける技術に工夫を加えていくなど試行錯誤を続けたこと、それらの労苦がようやく報われそうな状況であることなどが報告されました。

会場の熱量も高く、これまで以上に質の高い研究会になりました。